2010年1月1日金曜日

明けましておめでとうございます

大西@行動分析学勉強中です。
(誤った考え方、分析方法にコメントでアドバイスいただければ励みになります)

明けましておめでとうございます。というセリフは会長にお任せしようと思っていましたが、元旦にブログを書き込むチャンスができたので、先手をきらせてもらいます!!

 ところで、行動分析学に興味をもっていると自然に行動を分析している自分がいることに気がつきます。例えば今日も、洗顔後につけるヒアルロン酸ローションですが、時々つける行動が生起しません。特に考えることなく、使った後引き出しの中に入れるのをやめ出しっぱなしにしておきました。そうすることで、つける行動は生起し続けています。行動コストを減らしたということです。

 少し話はそれますが、専門バカということについてどうお考えでしょうか?民主党政権になり事業仕分けでスーパーコンピューター事業や科学分野での事業費の大幅カットがありました。TV番組にて、専門家がカットは撤回して欲しいと抗議をしているのを見て、解説者が『専門バカ』にならずに第三者目線で見たところ相応の評価でありカットは正当である。と再反論されているのを目にしました。
 このような事より、専門バカとは、第三者目線になれない人のことを指すのではないでしょうか?ヲタクと呼ばれる人たちも専門バカの一員であるように思います。一生懸命一つのことに取り組むことで他のことが見えなくなってしまうということは、決して異常なことではなく自然なことなのです。人間は、重要なことのみを意識へと通過させるシステムが脳に備わっています。これを簡単に説明しますと、今これを読んでくださっている皆様の画面上にオレンジ色はありますでしょうか?多分BloggerのロゴマークやRSSのマークがオレンジ色だと思います。僕が、オレンジ色はあるかと尋ねたのでオレンジ色の重要度が上がったからオレンジ色を脳が意識に通したのです。訪ねる前は、オレンジ色の存在には全く興味がなかったはずです。その他の質問ですが、ブルーはあったでしょうか?
 と言うと今度はブルーも重要になったので脳がブルーを意識へ上げてきました。

 このような実験より、一つのことを熱心に取り組めば取り組むほど、他の当たり前のことが意識へ上がりにくくなります。先程の事業費カットも、通常の考えでは今の財政状況を打破するためにも、経費削減が叫ばれている中、スーパーコンピュータや科学技術などの一般離れしたところに何百、何千億円の税金が流れていくのはけしからんと思うのが普通ではないでしょうか?

 なにが言いたかったかと申しますと、先日嫁にこんな注意をされました。

嫁 『風呂にはいるとき 水を散らさんといて!!』

まったく意味がわかりませんから 聞き返しました。

僕 『風呂で周りに水を散らしたら 一体全体 なんの不都合がある?』

嫁 『・・・・』

人に注意をするにもかかわらず、理由を尋ねると ・・・・ ってどういう事でしょう。多分僕は、こころの中で僕が水を散らす行動のあとにどのような嫌悪刺激が現れるのか知りたかったのです。それを知ることで水を散らす行動を減らす、もしくは嫁の注意行動を減らすことを分析したかったのです。

 このやりとりのあと はと気づきました。自分の脳内では後続刺激の分析をしていますが、それを知らない嫁にとっては、理屈っぽい人ねえ、人がやめてって言うとその理由を聞くなんて全く意味がわからない!と思っているかもしれないことを。

 行動分析学を学んでいる人にとって当たり前のABC分析ですが、それは専門的な考えであり、一般的には理屈っぽいと言われても仕方がない可能性があることを悟った今日この頃でした。

皆様 良い一年をお送りくださいませ!!!

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