2009年12月27日日曜日

後ろ歩き行動 その後

大西@行動分析学勉強中です。
(誤った考え方、分析方法にコメントでアドバイスいただければ励みになります)

 以前、気になる行動という記事を書いた。それは、人目の多い堤防を中年夫婦が後ろ歩きで毎日散歩しているという行動のことである。僕の考えでは、塵積も型の散歩という行動、行動上注目が大きな嫌悪刺激になるのではないかという分析で、なぜその行動が生起しているのか不思議に思ったことの記事である。

 しかし、それ以来ばったり夫婦を見かけることは無くなった。次に合えば、色々突撃インタビューする予定にしていたのだが残念である。ところが、最近その夫婦の情報を知っている人に出会った。そこで聞いたのが、ショックであったがどちらか一方の方がお亡くなりになり、それ以来後ろ向きの散歩はやめているという事である。

 あくまで想像ではあるが、そのご夫婦は何かのご病気を治すために後ろ向き行動を共に頑張っていたのではないかと考えた。その病気をよくするために、よいと聞いた後ろ向き行動をすることで不安を減らしていたのではないかと思う。

 この一件で、人の思いがけない行動の裏には何か特別な事情があるかもしれない事を知った。人を支援する介護現場で勤務する僕にとっては、考えさせる出来事となった。

 先日、同場所で少し恥ずかしそうに後ろ歩きで坂を下っていたご老人に出会ったので、車を止めて話を伺った。

『こんにちは。ご熱心に運動をされていますね。どうして後ろ向き歩いているのですか?』

『ええ。恥ずかしいけれど、後ろ歩きが血圧を下げる効果があると聞いたからしているのよ。』

体操などを教える僕にとって、後ろ歩きに負けないような指導をしてきたいと思いました。


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