2012年1月30日月曜日

2012年1月20日 徳島ABA研究会月例会

11月18日の月例会の内容について、スタッフの永冨が報告したいと思います。




今回の月例会の報告者は、徳島県立国府支援学校の久保治子先生と嵩原景子先生でした。
テーマは、『中学部自閉症性生徒の感情コントロール指導の試み』でした。子どもの泣き声が聞こえたときや質問に対して求める答えが得られなかった時、また特定の生徒に対する暴言や他傷に対して、環境を整えたり、生徒と話し合う時間を設けたりするなど、多方面からの支援に取り組まれた事例でした。
久保先生の取り組まれた生徒との話し合いの場面では、まずは生徒の思っていることを表出させ、受け止めることから始めていました。私たち、指導者は望ましい行動を教えようとするあまり、生徒の意見を聞くことを疎かにしてしまいかねません。
特に、暴言に対して、無くしてしまおうと過剰に反応をしてしまいます。
今回の事例を通して、生徒の気持ちを受け止めることの大切さを学ばせていただきました。
そのほか、問題行動の機能が明らかになっていなかったり、複数あるときの記録の仕方について、スタッフの先生方からアドバイスをいただくことができました。


発表者の久保先生、嵩原先生、当日参加してくださった皆様。有難うございました。


徳島ABA研究会スタッフ 永冨 大舗

2012年1月14日土曜日

奥入瀬渓流

田中です。皆様、新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

年末年始にパソコンのデータ整理をしていたら、特殊教育学会で青森県の奥入瀬渓流に行った時の写真が出てきました。奥入瀬渓流は、特別名勝にも指定される日本屈指の景勝地です。その河畔に建つ奥入瀬渓流ホテルにも泊まりました。非常にゆったりできた1日でした。忘れないうちに写真をアップしておきます。

徳島ABA研究会では、現在3月3日(土)に行われる春の特別講座に向けての準備を進めています。詳しい日程は、後日HPの方にもアップします。時間の都合のつく方は、是非ご参加くださいね。

2012年1月12日木曜日

2011年12月9日 徳島ABA研究会月例会

12月9日の月例会の内容について、今回も新人スタッフの兒島が少し報告したいと思います。



今回の月例会の報告者は、徳島県立板野支援学校の松本美知代先生と竹田真理子先生でした。


松本先生の報告は、『母の指差しを見て手を洗う ~親と教師のサマースクールの取り組みから~』でした。板野支援学校の小学部で行われている「親と教師のサマースクール」という取り組みを通して、児童に対する支援・指導について、保護者の方とどのように連携をとりながら進めていったのかとうことを詳細なデータをもとに発表してくださいました。

また、発表の最後には「親と教師のサマースクール」に参加された保護者の方からよせられた、感想なども報告していただきました。

その感想を聞くと、「研修・勉強の機会もらえてよかった」、「先生と子どものことについて密な話し合いができたのがよかった」というものでした。

実際に発表を聞いていると、松本先生も事例の中で保護者の方と児童の指導についてよく話されており、細かいアドバイスをされていました。

このように保護者の方と密に連携をとりながら、児童の指導を進めることは普段からはなかなかできないことなので、とても魅力的な取り組みだと思って発表を聞かせていただきました。



そして、竹田先生の報告は『他害をなくすための取り組み』でした。他害のある生徒に対して、他害をなくすためにどのような取り組みをされているのか、詳細なデータや経過報告を交えながら発表してくださいました。

竹田先生の事例は長期に渡って指導されている内容で、一度定着してしまった行動をなくすことはとても大変なことで、問題行動がある場合は可能な限り早い段階から、なくす指導を行っていかなくてはいけないんだと思いながら聞かせていただきました。

また、様々な記録をとることで、他害行動がおこる前提条件を考えられていたので、改めて指導する上での記録をとる大切さを学ぶことができました。


発表者の松本先生、竹田先生、当日参加してくださった皆様。有難うございました。


事務局アシスタント 兒島