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2009年6月11日木曜日

男性用トイレ その2


大西です。

 以前男性用トイレに 的(まと) が書かれてあり、そこに向かって用を足すと周辺に飛散するのを防ぐための介入を紹介した。くわしくは コチラ

最近、某徳島の病院へ送迎に行きトイレに入ったところ同様のまた違う介入がありました。その写真がこちらです。


すこし古い病院なので、的をつける技術が開発されるよりも古い介入と思われます。多分、この黄色の靴跡に左右の足をのせて用をたしなさいというインストラクションです。

 多分誰もこの靴跡に足を乗せて実施する人はいないように思いますが、あえて僕は実施してみました。

感想ですが、足を大きく広げ、つま先を外に開けて実施するので、まずバランスが取りにくくフラフラします。そして、便器からの距離がとても近くなるので反射して自分にかかりそうになりました。しかも、手すりが備わっており、よりその姿勢では立ちにくいのです。ただ、黄色の足跡に皆が置いて実施した場合は、周辺に飛び散ることは減るかもしれないと感じました。

 しかし、残念ながら立ちにくく実施しにくいという嫌悪刺激が出現するので、なかなか標的行動は出現しないと思います。

 飛び散らす行動が減らせるようなよい介入がされているトイレがありましたら、今後また報告させていただきますね。

2009年5月26日火曜日

質問会議

いのこです。
お久しぶりです。

最近、仕事で「質問会議」なるものを学ぶ機会がありました。
自主的に発言できるのは「質問のみ」というルールを決めて、会議を行うというもの。
詳しくは、こちら

グループのメンバーの質問によって複雑な問題を明確化かつ共有化し、解決に近づくためのアクションプランを導くと同時にグループ自体のレベルアップも実現しちゃおうというのが、この方法論のミソです。
例えばABA研の事例検討会でも、参加者の質問によって事例の問題点が明確になることは、これまでたくさん経験してきました。
このことからも、質問は問題解決のための重要なスキルであるといえるでしょう。

今、質問会議の方法論を一部参考にして、教員対象のグループワークを行っています。
そこでわかったことは、多くの教員は質問が苦手だ、ということ。
質問会議で、教員が陥りやすいパターンの例を3つ。
 例1:質問をしようとして、つい解決策を提示しようとしてしまう(これはとても多い)。
 例2:漠然とした質問をして、漠然とした答えが返ってくる。
 例3:質問したことと違う答えがされたにもかかわらず、質問者は納得している。
まだまだ、いっぱいあると思います。

例1は、まさに質問会議でコントロールしようとしているものでしょう。
教員に限らず私たちは他人から相談を持ちかけられた時、何が解決すべき問題かを明らかにするのではなく、まず解決策を提示しようとしたり問題点の分析を披露してそれに同意を求めようとしたりするようです。
質問会議ではこれらを封じてしまうので、みんな「○○をしたら解決すると思うんですが、そうじゃないですか?」なんて、苦し紛れに最後だけ質問形式にしてしまうといったことが頻発します。

例2も、非常に多いパターンです。
質問の時に抽象的な用語を用いるのが、どうやら原因のようです。
サマースクールの抽象具体分析のトレーニングをすると、防げるかもしれませんね。

例3は指摘してあげないと、本人たちはたぶん一生気づかないような気がします。
これについては、どんな研修をしたら防げるようになるのか、今のところ思いつきません。

研修生の方たちのたくさんの質問を聞いていて、わかったこと。
質問は、ある状況について「自分がわからないことが何か?」がわからないとできない。
これって「見られない適切行動」を見つける課題に、よく似ています。
わからないことが何かがわかる。
難しいですけど、ここが大切なポイントのようです。
さあ、どうやってトレーニングしましょうか?

2008年12月29日月曜日

学び手のためのインストラクション

インストラクションとは、何かの行動を引き出すきっかけのことです。

    たとえば、朝 ゴミを玄関先の収集場まで持っていく(←何かの行動) のをよく忘れる人がいるとします。そのためには、玄関に 『ゴミを捨てる!!』 と紙に書いて貼っておくことや ゴミを夜のうちに玄関に置いておくことで 朝 ゴミを収集場まで持っていく行動が引き出されます。  

 以前、大阪の IKEA鶴浜 という所に夫婦でショッピングに行きました。IKEAとは、スウェーデンの独創的な 大規模 家具・雑貨販売店です。店の説明は、さておき 
そこで こんな書類置きを購入しました。


 ここの商品は、少しでも販売コストを下げるため や 持って帰りやすいよう(送付もしやすいよう)に、自分で組み立てることが条件です。   もし、組み立てるのが
難しければ(嫌悪刺激の出現) いくら安くても購入行動は減少する事が予想されますし、これどうやって作ればいいの?などの問い合わせが多くなり 結局コストが増えることも予想されます。  なので、自分で組み立てられるといった行動を引き出すためのインストラクションがとても重要になってきます。

 この商品は、僕にとって簡単に組み立てられました。  

しかしexclamation ×2  それ以上に驚いたのは、先ほどの行動を引き出すインストラクションとしての説明書でした。


ドライバーを用意。分からなければTEL。

※このブログを読むインストラクションとしてせっかくの説明書の図が小さいと思いましたので大きくさせていただきました。すみませんm(_ _)m

人に伝えるために必要のない情報が、皆無でした。さすが。