いのこです。
お久しぶりです。
最近、仕事で「質問会議」なるものを学ぶ機会がありました。
自主的に発言できるのは「質問のみ」というルールを決めて、会議を行うというもの。
詳しくは、こちら。
グループのメンバーの質問によって複雑な問題を明確化かつ共有化し、解決に近づくためのアクションプランを導くと同時にグループ自体のレベルアップも実現しちゃおうというのが、この方法論のミソです。
例えばABA研の事例検討会でも、参加者の質問によって事例の問題点が明確になることは、これまでたくさん経験してきました。
このことからも、質問は問題解決のための重要なスキルであるといえるでしょう。
今、質問会議の方法論を一部参考にして、教員対象のグループワークを行っています。
そこでわかったことは、多くの教員は質問が苦手だ、ということ。
質問会議で、教員が陥りやすいパターンの例を3つ。
例1:質問をしようとして、つい解決策を提示しようとしてしまう(これはとても多い)。
例2:漠然とした質問をして、漠然とした答えが返ってくる。
例3:質問したことと違う答えがされたにもかかわらず、質問者は納得している。
まだまだ、いっぱいあると思います。
例1は、まさに質問会議でコントロールしようとしているものでしょう。
教員に限らず私たちは他人から相談を持ちかけられた時、何が解決すべき問題かを明らかにするのではなく、まず解決策を提示しようとしたり問題点の分析を披露してそれに同意を求めようとしたりするようです。
質問会議ではこれらを封じてしまうので、みんな「○○をしたら解決すると思うんですが、そうじゃないですか?」なんて、苦し紛れに最後だけ質問形式にしてしまうといったことが頻発します。
例2も、非常に多いパターンです。
質問の時に抽象的な用語を用いるのが、どうやら原因のようです。
サマースクールの抽象具体分析のトレーニングをすると、防げるかもしれませんね。
例3は指摘してあげないと、本人たちはたぶん一生気づかないような気がします。
これについては、どんな研修をしたら防げるようになるのか、今のところ思いつきません。
研修生の方たちのたくさんの質問を聞いていて、わかったこと。
質問は、ある状況について「自分がわからないことが何か?」がわからないとできない。
これって「見られない適切行動」を見つける課題に、よく似ています。
わからないことが何かがわかる。
難しいですけど、ここが大切なポイントのようです。
さあ、どうやってトレーニングしましょうか?
2009年5月26日火曜日
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いのこ先生
返信削除研修ではお世話になりました。
「わからないことが何かがわかる。」には、
トレーニングなんですね!
でも、もう、頭が固くなっていて、だめかも・・・
地道に努力してみようと思ってます。