2010年10月31日日曜日

書道ガールズ

久しぶりのブログ更新です。(-_-;)

週末、レンタルした「書道ガールズ」を見ました。書道パフォーマンスで書道の甲子園を目指す女子高生の物語です。

書道というと1人で静かに書くイメージですが…
A:目の前に半紙+もうすぐ展示会+1人で+静かに書くルール(暗黙の?!)
B:書道をする
C:完成(↑)+入賞するかも(↑、?)+友だちとの連帯感なし(↓、-)

しかし、この映画はその根底を覆します。女子高生が考え出したのは…。音楽を聴きながら、且つチームで,且つパフォーマンスをしながら書道作品を完成させてしまうというものです。
そして、さびれつつある町の町おこしと絡めて、町内の人もまきこんじゃいます。
A:数人で書く大きな半紙+多くの観衆+音楽+書道ガールズ達+優勝旗
B:書道をする
C:完成した巨大な作品(↑)+絶賛の嵐(↑)+友だちとの連帯感あり(↑↑↑)+優勝旗なし(-)

優勝は逃したものの、第2回大会も決まり書道ガールズは次回に向けて決意を新たにするのであった。
環境を操作することで書道をする行動が引き出され、且つ明確に好子や嫌子を提示することで書道をする行動が強化される。見ていて、面白かったです。なかなかお勧めです。


2010年9月4日土曜日

龍馬伝

tanakaです。

NHKの大河ドラマ「龍馬伝」にはまっています。最初は福山雅治という付加的な強化随伴性を使って、龍馬伝をスタートさせ、視聴者に最初の第1回龍馬伝を見る行動を生起させてしまうNHK。一度見てしまうと、龍馬伝の名わき役の演技がまた凄い!!そして、2回、3回と見ていくにつれて、幕末を駆け抜けた龍馬の人生、人間性が本当に面白い。

最初は、福山雅治という話題性、つまり付加的な強化随伴性で龍馬伝を見始めましたが、龍馬の人生、人間性など龍馬伝の面白さで、龍馬伝を見る行動が強化されちゃいました。

つまり、行動の罠にはまっちゃいました。
「行動の罠」:詳しくは、私たちのバイブル→行動分析学入門349ページです。

恐るべしNHK。現在、龍馬伝の舞台は長崎です。

そして、今年の特殊教育学会は、長崎です。今回は、長崎で行われる特殊教育学会で富岡小学校で取り組んだチャレンジクラブをポスター発表してきます。久しぶりに、島宗先生や島岡くんと会えるのも楽しみです。

龍馬伝の舞台も、もちろん観光してきます!!楽しみです。(^_^.)

2010年8月21日土曜日

サマースクール終了!

tanakaです。

今年もサマースクールが終了しました。毎年の事ながら、本当に準備が大変な研修会です…(-_-;)
しかし、それだけに、やり遂げた充実感でいっぱいになります。

今年のサマスクで感じたことは、3点あります。

1つは、研修会の質を維持できたところです。それぞれのスタッフが各ユニットの準備を入念に行い、ユーザーテストを行い、分かりにくいところは改善を行い、当日に備えます。各ユニットごとに質の高い研修内容を参加者に提供できたのではないかと思います。「ユーザーテストで改善」、「学び手は常に正しい」が、定着してきました。

2点目は、「チームワーク」です。
サマースクールのスタッフは、色々な学校の教員がスタッフになっています。徳島ABA研究会の掲示板でやりとりをしながら、事務的な準備も行います。事務局が提示してくれたサマースクール実施マニュアル(結構完璧なものになっています)に沿って、各スタッフが会場準備、印刷、受付、会計、進行、物品準備、弁当手配、懇親会準備などを着々と行います。仕事をしながらの働き振りには本当に感心します。この年になって、「チームワーク」を感じられるような、チームを持っているのは、ある意味幸せなことなんでしょうね。(^_^.)

3点目は、県外の参加者との交流です。奥田先生や島宗先生の広報のおかげで、毎年県外からの参加者が定員の半数を占めるようになりました。東京都や愛知県、和歌山県、岡山県や長崎県、福岡県など全国各地からの参加申し込みがあります。そして、県外参加者との懇親会がとても楽しいです。
「今まで本で学習してきたABAが、この研修会で1つにつながりました。」
→こんな嬉しいことをいってくれると、サマスクに取り組む行動がどんどん強化されますね。
「徳島の研修会のレベルは日本一です。」
「サマースクールのスタッフのレベル、チームワークは素晴らしい。」
「ABAを体系的に学べるのは、徳島だけです。」
などなど、熱心な参加者に熱心に褒められると、本当に嬉しくなります。

今年度もサマースクールが終了しました。9月からは各学校での事例研究、そして3月の春の特別講座へと続きます。すこし、お盆でゆっくりしたので、またぼちぼち頑張ります。(^^)/

2010年7月19日月曜日

ユーザーテストで改善

tanakaです。
いよいよ,2010年度サマースクールが近づいてきました。
私が勤める支援学校でも,スタッフが担当するユニットの資料作りやユーザーテストに忙しい毎日を送っています。
ユーザーテストは,スタッフが担当するユニットの学習目標がうまく教えられているかどうかを,テストユーザーに実際に試してみる絶好の機会です。ユーザーテスト終了後に,分かりにくかったところを情報として聞き取り,そこを分かりやすくなるよう改善を行います。

今回は,若手スタッフがたくさんのユニットを持って,計画的にユーザーテストを行ってくれています。誰に言われるでもなく、自主的に、計画的に取り組んでいる若手を見ると何だか嬉しくなります(私も一応若手ですが…(^_^.))。

私たちスタッフの好子は,もちろん参加者の皆さんの「分かった!」が好子です。そんな,好子が出現するようユーザーテストで改善を繰り返したいと思います。

あと少しで,サマスクです。ユニットを持つことで,スタッフ自身も大きく成長し,よりABAの理解が深まります。そして,9月からの子どもたちへの指導にも十分還元できます。

スタッフの皆様,あと少しです。頑張りましょう!!(^^)/

2010年7月11日日曜日

サマースクール開催迫る!!

tanakaです。
2010年度もたくさんの方がサマースクール初級コース、中級コースに申し込んでくださいました。
2010年度サマースクールにお申込みいただいた皆様、本当にありがとうございました。
<(_ _)>

私たち徳島ABA研究会スタッフも充実した2日間になるよう、準備を進めています。

この2日間の研修をより充実したものにするためには、サマースクールを受講する前に事前課題に取り組んでいただくことが大切です。

お忙しい毎日だとは思いますが、当日の研修が有意義なものとなるよう、是非、事前課題に取り組んでからサマースクールにご参加ください。

スタッフ一同、お待ちしております。(^^)/

2010年7月3日土曜日

初級コース締切り迫る!!

tanakaです。

おかげさまで、サマースクールの中級コースは定員の40名に達しました。参加申し込みをして下さった皆様、本当に有難うございました。申し込んでいただいた方は、早速事前課題にお取り組みください。参加者の皆様が事前課題に取り組むことで、よりサマスク中級コースの内容を深めることができると思います。
 事前課題の量は多いですが…(-_-;)、ABAを集中して学習できる絶好の機会です。
中級コースを受講した方は、9月以降、是非事例研究に取り組んでみてください。また、その事例研究の成果を「春の特別講座(3月6日)」でポスター発表することもできます。

 さて、初級コースは、あと数名の空きがあります。参加を考えている方はお急ぎくださいね。
あと少しで締切らせていただきます。

では、サマースクールに申し込んでいただいた皆様、徳島でお会いできることを楽しみにしています。(^^)/

2010年6月26日土曜日

サマースクール締切り迫る!!

tanakaです。

4月から支援学校に勤務になり、バタバタしてしまい、ブログの更新がなかなかできませんでした。
(-_-;)

また、ぼちぼち書いていこうと思います。

さて、サマースクールの募集が始まっています。初級はまだ少しゆとりがあります。中級はあと数名で定員に達します。参加してみようと思う方は、お急ぎください。

徳島ABA研究会が主催するサマースクールは、初級・中級コースの2コースで構成されています。
サマースクールでは、応用行動分析学の基礎や課題分析、ABC分析、効果が確認されている指導法、問題行動への対応などなど…を講義と演習形式で集中して学びます。

応用行動分析学を集中して学びたい方にはピッタリの研修会だと思います。

私たちスタッフも徳島でお待ちしています。是非、徳島で一緒に応用行動分析学を学びましょう。
詳しくは徳島ABA研究会HPをご覧ください。(^^)/

2010年6月13日日曜日

動機づけ理論

大西@行動分析学勉強中です。
(誤った考え方、分析方法にコメントでアド バイスいただければ励みになります)

 おひさしぶりです。大学院生活も3ヶ月が経過しだいぶ生活にも慣れてきました。勉強もおもしろい授業が多くやりがいがあり、目的意識を持って勉強することはとても有意義だと思います。義務教育や高校・大学では、そう思えませんでしたが、子どもが勉強を面白いと思えるように工夫することも大人の大事な仕事ではないかとも思っています。

 さて、今日は動機づけについてちょっと考えたことを書かせていただきます。行動を生起させるという意味において行動分析学は動機づけの学問であると言えると思います。しかし、動機づけには他心理学分野も研究しておりひとつ面白い理論があります。それは、

『アンダーマイニング効果』

と言われるものです。簡単に説明すると実験で、絵を描くことが好きな子どもを2群に分け両軍に自由に絵を描いてもらいます。片方には、絵をかけたご褒美にトークンとしてのコインをプレゼントし、もう片方には何もあげませんでした。
 すると、トークンをあげたグループは、なんとあげないグループと比べ絵を描く時間が減ってしまったそうです。僕は、これを学んだとき少しショックを受けました。内発的な動機づけができている人に余計な賞賛やご褒美はしてはいけないんだと思ったからです。逆に、それとは違う理論で

『エンハンシング効果』

といわれるものもあります。それは、報酬そのものが目的ではなく行為自体が目的であるという認識の元で与えられる報酬は、内発的動機づけを高めるという理論です。たとえば、賞状やメダルなどがそうです。(これらは、強化モドキではありますが)

行動分析学的に、考察するとアンダーマイニング効果はただ単にトークンが好子ではなく、嫌子に作用した(賞賛やご褒美 = 好子ではないということ)とも言えますが、まとめとして、ただ単に標的行動を強化しようと努力するだけではだめだということがよく分かりました。そして、強化するときは結果ではなく課程を強化する。課程中は、無駄に強化しないことが必要なのではないでしょうか。

2010年4月25日日曜日

大学院の授業

大西@行動分析学勉強中です。
(誤った考え方、分析方法にコメントでアド バイスいただければ励みになります)

 大学院進学のため上京し心細い生活を送っていましたが、学校もスタートし自分の周辺状況(列車の乗り方や道順、コンビニや牛丼店)もだいぶ認知できるようになりました。先日、LASIK手術も受けずいぶん生活も快適に過ごせるようになりました。

 さて、肝心の勉学の方なのですが大学院の授業はほとんどが少人数で行われます。僕が以前に通っていた某大学は授業を大きな講演会が行われるような教室で行い、ほぼ学級崩壊(雑談×100 携帯 横になって寝る 終了5分前に来て出席カードを書いて帰る)のような感じで行われていたので雲泥の差です。学部の方の授業も参加してみましたが、大きな教室ですが皆それなりに勉強するスタイルは保っています。さすが、僕が通っていた3流地方大学と都心にある有名私立大学は違うなと感心しています。

 法政大学は、総理大臣がお参りすると問題になる靖国神社の横にあり文京区というところにあります。新宿まで5駅くらい秋葉原まで3駅と本当に都心にあります。自分の先行刺激の整備と大学の設備が合致し勉強するには非常に快適な状態です。

 でも、もうすぐするとGWなので帰省し子供に会いたいというのも本音なので、がんばって課題、宿題に励みます。

2010年4月10日土曜日

憧れの法政大学 大学院

大西@行動分析学勉強中です。
(誤った考え方、分析方法にコメントでアド バイスいただければ励みになります)

 この4月から徳島を離れて法政大学大学院に進学しています。報告が遅くなり申し訳ございません。

徳島歴が長かったので正直都会の生活に戸惑うことが多いです。まず一番困ることは移動の電車(徳島は汽車)です。徳島では汽車を使うことは2,3年に一回ですが東京ではほぼ毎日使います。正しく電車に乗る行動にはまずクリアしなければならないたくさんの先行刺激があります。それは、

○どの会社の電車を利用するか(JR,メトロ 今のところこの2つしか使えません)
○どの路線に乗るのか(山手線、中央線、総武線、南北線など)
○どのホームに行くのか
○どっち方面に進む電車なのか

などです。東京の路線は世界一複雑で混雑しているそうです。まず、徳島だと55号バイパスに出て北か南に車で行くと目的地に車が到着します。(ちょっと大げさですが)

それらをクリアしたと思って電車に乗り込んでもさらなる後続刺激が待ち構えています。それは

○何口に出ればいいのか(南口?東口?それとも5番出口?)
○南口に出るのにどれだけ歩けばたどりつくの?
○改札口でチャージしてあるはずのSUICAがなぜ反応しないの?
○反応しないのに後ろの人たちはなぜ押し寄せてくるの?

嫌悪刺激だらけです。。。。。

目的地に行く行動が弱化されています。ただ救いなのが、学校まで徒歩30分ということです。毎日みなさんも聞いたことのある神楽坂(福山雅治の歌の坂ではないですよ)を横切って歩いて行くのですが、これはあまり嫌悪刺激が出現しません。むしろ、好子がよく出現します。

○気分良し
○都会の雰囲気良し
○健康に良し
○ルート迷いなし

うん。僕は勉強に大学院に来てるんだから家と学校の往復でいいじゃないか。電車はなるべく使わないようにすればいいのだ。学校も勉強をするのにもとてもいい環境なのです。さくらも満開で不安も徐々に消えてきています。夢に向かってがんばるぜよ!!!

2010年3月30日火曜日

小学校での3年間


tanakaです。


養護学校と小学校との計画交流で富岡小学校に勤務し、はや3年が過ぎました。


昨日は、特別支援学級の大掃除。そして、すぐに授業ができるよう教室の再構造化も無事終了しました。この2年間は、特別支援学級でABAの考え方を生かした実践を行ってきました。担任している児童がびっくりするぐらい成長しました。日々の記録を見てもそれを証明しています。保護者も、子どもの成長をとても喜んでくださり、24日の修了式には夫婦でお礼の挨拶に来てくださる方もいました。嬉しい限りです。具体的な取り組みは、4月のABAで発表します。興味のある方は是非、御参加ください。


それから、通常学級に在籍する気になる児童をクラブ活動で2年間支援してきました。このクラブも来年度以降、富岡小学校で継続支援が決定しました。さらに、嬉しいことにI小学校でも22年度に、このクラブが新たに設置されることになりました。富岡小学校で立ち上げたクラブ活動が他の小学校でも再現され、普及していくようで本当に嬉しい限りです。さらに、富岡小学校とこのI小学校には阿南支援学校から担当教員が年に数回定期的な支援が入ります。こうしたシステムも維持されるようで、心強い限りです。


本当によく頑張った3年間(自画自賛(^_^.))でした。


次は、阿南支援学校での勤務です。1年目は慣れることを目標に少しずつ、ボチボチ頑張る予定です。






2010年3月22日月曜日

プロジェクト終了

先日、富岡小学校での実践研究報告会が終わりました。小学校や特別支援関係の先生方が50名程度参加してくださいました。
このプロジェクトの目標は、通常の学級に在籍する気になる児童をクラブ活動で支援した取り組みを富岡小学校で維持、継続すること。そして、他の小学校でも再現できることを大きな目標にしてきました。

私たちは、この目標を達成するために必要な「クラブ活動実施マニュアル」や「各種シート」を開発してきました。

この2年間、法政大学の島宗先生に研究全般のスーパーバイズを頂きながら、研究を進めました。また、阿南養護学校のサポート事業や鳴門教育大学院島岡君とのコラボも実現し、本当にいいチームでこのプロジェクトを終了することができました。

富岡小学校に赴任して1年目。私が通常学級で出会った子どもたちに、適切な、そして一人一人にあった支援をどこかの場で行いたいと思っていました。それが、たくさんの方の協力のおかげで「クラブ活動」という形になって実現することができました。そして、それが富岡小学校で来年度も維持、継続されそうです。

島宗先生をはじめ、関係の先生方本当に有難うございました。<(_ _)>

小学校での勤務もあと2日です。

思い出深い3年間の小学校生活。もうすぐ終了です。

次の場所でもボチボチ、頑張ります。

2010年2月28日日曜日

最高でした

tanakaです。

ある子どもの感想です。

『よい姿勢で話が聞けるようになりました。
ぼくは、この2年間でクラブをやって思ったことは、ここのクラブは最高でした。』

小学校で通常の学級に在籍する気になる児童をクラブ活動で支援して2年目が終わろうとしています。
このクラブに在籍していた児童が最後の自己評価アンケートで書いた感想です。

ちょっと涙が出そうになるぐらい、嬉しかったです。
この2年間、頑張ってきたことが報われたような気がしました。

そんな、通常学級に在籍する気になる児童をクラブ活動で支援した実践研究会報告会がいよいよ今週末にあります。がんばるぞ!

興味のある方は是非御参加ください。詳しくはこちらまで。

2010年2月15日月曜日

moodleと格闘中 その後

大西@行動分析学勉強中です。
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 3日間にわたり格闘中であったmoodleのサーバーへインストール作業もやっと完了しました。先日は、作業に集中しすぎたせいで頭が痛くなりましたがブログで愚痴らせていただいたおかげですっきり眠ることもできました。

まだまだ何点か細かな心配はありますが、これから手直しし皆が安心してデータをアップ出来るようなシステムにできればと考えています。そして、徳島ABA研究会のmoodleも管理できるようになればとも考えています。何事も新しいことにチャレンジしたり、目標ができることはワクワクしますね!!

 次は、3月6日に春の講座が徳島県立阿南養護学校で開催されます。特別支援教育の取り組みポスター発表が主ですが、僕も高齢者のことでポスター発表する予定です。どうかよろしくお願い致します。

2010年2月14日日曜日

moodleと格闘中

大西@行動分析学勉強中です。
(誤った考え方、分析方法にコメントでアドバイスいただければ励みになります)

 昨日からmoodleというソフトウェアをサーバーにインストールしようと努力しています。このソフトはインターネット上で授業ができるよう設計されたものだ。なぜ行っているかというと、この4月から徳島ABA研究会で非常に有効利用されているそのmoodleをある程度管理できなければいけないからだ。そのためにユーザーテストを兼ね、まずサーバーをレンタルし、そのサーバーにmoodleをインストールしコースを組んだり色々してみようと思った。今までは、これらの作業を全て法政大学の島宗先生が無償で行ってくれていました。

 僕もパソコン利用歴はある程度あるので、インストールくらいはある程度簡単にできると思っていましたし、moodleによるeラーニングシステムの構築と運用という本も購入し準備万端でした。


しかし・・・・・


これが、思いのほか難儀しているのです。。。。。まるまる2日間PC前で集中していますが、何がわからないのかもわからない状態なのです。

PHP? mysql? データベース? データベースユーザーの権限? 聞いたこともないような単語が次から次へと出てきます。一番厄介なのは、moodleについて詳しく(わかりやすく)説明されているサイトやブログが少ないことです。例えば、PSPにCFWを導入したいのであればpsp cfwと検索すればたくさんヒットするし、IphoneをSIMフリーにしたいのであれば、検索するといくらでも見つけることができます。やはり、moodleをインストールするユーザーはごく少数でしょうし、どこでつまづくのかが人によっても違うので求めている回答を得られる確率は極めて低くなってしまう。しかも、サーバーによって設定方法は違うのですから。

解決策の一つとしてmoodleのjapaneseコミュニティーで質問することがあるが、やはり何がわからないか分からない状態で何かと質問するのもやや気がひける。現に一つ質問してみたが、とても丁寧に教えてくれるもののやはり気が引けてしまうので、質問行動は弱化してしまいそうである。ここで、ひるまず聞きまくることができるのであれば僕も大したものであるが。

 今日レンタルサーバーに質問メールを送っている。お金を支払っているのだから気兼ねなく質問できる。明日になれば問い合わせが帰ってくるのでそれを楽しみに待っているところ。よい回答が得られるとインストールが無事完了するはずである。早く明日がこないかな。。。。

2010年2月9日火曜日

研修会の案内

tanakaです。

3月6日に富岡小学校で実践研究報告会があります。研究会の案内文書をそのままコピペします。時間に都合のつく方は是非、御参加ください!!

通常学級の気になる児童をクラブ活動で支援する!実践研究報告会』 

通常学級に在籍する気になる児童への支援は,各学校において試行錯誤しながら取り組まれていることと思います。昨年度に引き続き,とくしま特別支援総合サポート充実事業の一環として,富岡小学校においてクラブ活動の場を活用して授業参加行動の向上に取り組んだ実践研究についての報告会を行います。

今年度は実践研究をとおして,このような支援を他の小学校においても再現できるよう実施マニュアルや実践に活用できる各種シートを作成しました。当日参加していただいた方には,実施マニュアルや各種シートを配付いたします。それぞれの学校での実践に役立てていただければと考えております。
御多用中と存じますが,たくさんの方に御参加いただきますよう御案内申し上げます。

日  時   平成22年3月6日(土)9:15~11:30(受付9:00~)

場  所   阿南市立富岡小学校 会議室

対  象   小学校特別支援教育コーディネーター,特別支援教育に関心のある教員,その他希望者

日  程
9:00~   受  付
9:15~   実践研究報告
「通常学級に在籍する気になる児童への支援」

富岡小学校 特別支援教育コーディネーター 桑村美香 氏
        クラブ活動担当        中野善子 氏
        クラブ活動担当        田中清章 氏
10:30~   質疑応答
11:00~   今後の実践に向けて指導助言

<共同研究アドバイザー>
法政大学文学部心理学科 教授      島宗 理 氏

以上です。皆様、是非御参加ください。
ちなみに、この日は午後から徳島ABA研究会主催の春の特別講座もあります。そちらも、是非御参加ください。よろしくお願いします。<(_ _)>




  

2010年2月3日水曜日

Tポイント制度

大西@行動分析学勉強中です。
(誤った考え方、分析方法にコメントでアドバイスいただければ励みになります)

 以前に楽天市場のトークン?システムは素晴らしいとブログの記事を書いたことがあります。しかし、楽天市場のポイントは、ほぼ市場内でしか使うことができません。いざ喉が乾いたときに、そこのコンビニで楽天ポイントを使ってジュースを購入することはできないのです。きっと将来的にはできるようになるはずですが。

 そんな意味で現在最強のポイント制度はTSUTAYAポイント(Tポイント)ではないでしょうか?Tポイントは100円の購入で1ポイント加算されるのが基本です。TSUTAYAでDVDをレンタルし500円使用すると5ポイントが加算されそれを現金同様使用できるといったわけです。

 しかし、TSUTAYAの系列店だけで使用できるのではなく様々なお店でTSUTAYAカードを提示すると同様にポイントを加算してくれるのです。例えば、使用できるお店を例に挙げますと ガソリンを入れるときはENEOS、食事をするときはガスト、コーヒーを飲むときはドトールコーヒー、焼肉を食べるときは牛角、コンビニで買物するときはFamilymart、古本を買うときはBookoffなどなど様々なお店でポイントが加算されそれぞれのお店でポイントを使用して買い物ができるのです。

僕なんかは、いつもガソリンはENEOSで入れます。もちろんTポイントが貯まるからです。(はいここでTポイントによる介入成功!ENEOS売上↑) そしてその貯まったTポイントを用いて朝ごはん(パン、コーヒー)をFamilymartで買います。(はいここでTポイントによる介入成功!タダで朝ごはんという強烈な好子出現↑Tポイントを貯める行動が強化されます)

といったふうにポイントを共有することで互いに売上がアップするという相乗効果が生まれるのです。しかも、本当にポイント制度というのはよく出来ています。それは、Familymartで買い物をした時のことでした。いつもどうり朝ごはんを買ったときの事ですがレシートの裏に当たりと大きく書いてあるのです。読んでみると、1週間以内にこのレシートを持っていきTSUTAYAでレンタルするとポイントが20倍になりますとの事です。何と20倍ですよ!!!行かないと損した気分になっちゃうじゃあーりませんか!!

 すぐにTSUTAYAに行きいつもより多くのDVDをレンタルしてしまいました・・・  TSUTAYAでレンタルする行動をFamilymartで買い物をすることにより強化されたのです。恐るべし共同の精神ではあーりませんか。

このようにトークンシステムは購買行動を促すには非常に有用なテクニックであると思います。これを応用し、特別支援教育分野でも先生方が生徒の行動を変えるために介入されています。花まるが10個貯まったら外で遊んでもいいよといった具合です。

高齢者にも進んで介入すべきだと思っています。

2010年2月1日月曜日

新年の決意

大西@行動分析学勉強中です。
(誤った考え方、分析方法にコメントでアドバイスいただければ励みになります)


 新年明けてはや1ヶ月が経過しちゃいましたね。。。

1.2.3月は早いと言われていますがなぜなんでしょうか?個人的にはそのように感じたことはないのですが、ただ単に2月が28日までだからそう感じるのでしょうかね?

ところで、新年に目標を掲げた人はいらっしゃいますでしょうか?ちょっと前に 8割近くの人は新年の目標を達成することができず、挫折した経験があるという結果が というネット記事を見かけました。行動分析学でも目標を掲げること(先行刺激の整備)は有用で、高齢者介護においても筋力トレーニングをする際に、足を伸ばす力が20KGになると杖なしで歩けるようになりますので頑張りましょう!!!と具体的な目標を掲げることがよい成績を上げています。

その記事の中で、英ハートフォードシャー大学で心理学を研究するリチャード・ワイズマン教授が目標を達成するために10のアドバイスとして以下の事を上げていたので、ちょっと考えてみました。ちなみにワイズマン教授は 『その科学が成功を決める』 などの数々の訳本も日本で出版されているみたいで有名な教授みたいです。

>①目標は1つだけにする。

確かにいっぱい目標を立てるよりもクリアできる確率は上がりますよね。欲張ってあれこれ目標を立てる人もいるようですが、普通は2~3個の目標を掲げますよね。1つに絞ることは逆に難しいですね。

>②数日じっくり考える。

これは、大事なことだと思います。ただし、目標をじっくり考える前にどうすればよい目標が立てられるのかを知らなければいけませんよね。じっくり考えるの中にパフォーマンスマネジメントも勉強しなさいという意味も含まれているのかな?

>③以前立てた目標は避ける。

大方の人は毎年同じような目標ではないでしょうか?例えば10kg体重を落とすとか毎日10分英単語を覚えるだとか。以前立てた目標でクリアできなかった目標は避けるという意味でしょうか?

>④ごく普通の目標にする。

これについては、普通の目標という事自体が具体的ではないので、間違ったインストラクションではないでしょうか?世界平和とかではなく、達成したかどうか分かる目標(例えば毎日掃除とか)にするという意味でしょうか?

>⑤細かくポイントを設定し、1つずつクリアしていく。

これはまさしくスモールステップの法則ですね!!!スバラシイと思います!!

>⑥自分にプレッシャーをかけ、サポートを得るために友人や家族に目標を話す。

自分にプレッシャーをかけという部分は少し問題ですが、サポートを得るために友人や家族に目標を話すということは成功すると注目、賞賛などの好子が得られるという可能性がありますね!

>⑦定期的に「達成するとどう好ましくなるのか」を書き出し、利点を考えるようにする。

どう好ましくなるのかという部分は、どのような好子が出現するのか、もしくは嫌子が消失するのかですね!

>⑧モチベーションと進歩の感覚を守るため、1つのステップをクリアしたら自分にご褒美を与える。

自分への褒美という好子を出現させる。素晴らしいですね!!!

>⑨達成までの計画やプロセスを記録し、グラフや絵を使って分かりやすく示す。

これも、視覚的に具体的な進歩を確認しそれが好子となる。素晴らしいですね!!ただ、グラフが右肩下がりだと嫌子になるので要注意ですね。。

⑩心が折れそうなときは諦めるのではなく、一時的に前の習慣に戻ったと解釈する。

>これは教授からのメッセージです。そう考えるとよいのでしょう。行動分析学的には、何が原因で標的行動が生起しないのか分析する必要がありますね!!

というように、社会科学分野における一般読者向けのすぐれた業績を顕彰するジョセフ・リスター賞(英国科学協会)を受賞したことがあるような大教授の教えに物申してしまいました・・・。

ワイズマン教授、もしこのブログを見ていましたらコメント欄に感想などいただければと思います(笑)

2010年1月26日火曜日

高齢者とのコミュニケーションについて

大西@行動分析学勉強中です。
(誤った考え方、分析方法にコメントでアドバイスいただければ励みになります)


 高齢者介護施設や高齢者とのやりとりでよくこんな風景を目にする。

『〇〇(高齢者A)さん お昼ごはんは美味しかったですか??』

『はあ???』(聞こえない)

お昼ごはんは美味しかったですか???』(再度大きな声で)

『はあ???』(聞こえない)

お昼ごはんは美味しかったですか???』(さらに大きな声で)

『・・・・・』(〇〇さん)

『・・・・・』(声かけした人)

コミュニケーション終了。。。。

といった風にお互い後味の悪い結果になることが多く見られる。そこで、僕は以下のように相手に伝えるためのイントラクションをどうすればよいか考えて工夫している。

○声の大きさ  ○声の高さ  ○しゃべるスピード  ○部屋の声の反響具合  ○その前にまず聞こえているかどうか  ○聞こえない場合はオーバーリアクションで(手話とまでいかないが、例えばごめんなさいを合掌するなど)  ○大きな口パク(声を出さない時もある)   etc

このようにインストラクションを工夫することで随分高齢者とのコミュニケーションは取りやすくなることがある。しかしながら、経験的にそれらのことができている人もいるが、学び手のことを考えながら実施することでさらにコミュニケーションがとりやすくなるはずである。これらのことを考えるようになったのも行動分析学を学び始めてからである。

ただ、個人個人にその技術を伝達というか方法論を理解してもらうにしても限界効用が働き、もっと簡単で単純な方法はないものかと考えている。例えば筆談は、もっとも簡単で大きな文字を書きさえすればコミュニケーションにはもってこいのインストラクションである。宣伝ではないが、徳島にあるNPO法人が開発したCOBOという携帯筆談器があり僕の理想に近かったので使ってみた。少し文字が消しにくいのと耐久性があまり良くないことなどから介護者がそれを使う行動には般化しなかったので、さらなるCOBOのグレードアップを期待して待っている状態です。
 僕が、思い描く理想は例えば音声認識させると、文字が浮かび上がるような簡易筆談器である。以前に法政大学の島宗先生がブログで、音声認識ソフトにこのようなレビューを書かれていたのを思い出した。まだまだ音声認識自体にも問題があるとのことだが、上記COBOに音声認識装置をつけ自動表示できるようなシステムがあれば随分とコミュニケーションも楽になるような気がする。もちろん、コミュニケーションが上手く取れない人だけに使用することが前提ではある。

 少し話は変わるが、先日『アバター』という3D映画をみた。とにかく、3Dも内容も凄すぎるのである。タイタニックの興行収入を抜き歴代No1ヒット映画になることは確実らしい。入場時に3D専用メガネを貸してくれ、映画のスクリーンが立体になるのだ。そのうえ、映画の内容自体も今までより一歩先行くストーリーであり、2Dから3Dへ、携帯からIphoneへと本当に時代は行くところまで行きついてしまったという感想である。

そんな世の中なので、僕の妄想ハイテク筆談器も時代から考えれば容易に実現可能な機械ではないかとも思う。

2010年1月24日日曜日

回転寿司を分析する

大西@行動分析学勉強中です。
(誤った考え方、分析方法にコメントでアドバイスいただければ励みになります)


 先月、家族で近くの回転寿司(1皿105円)に行った時の話である。時々行く店ではあるが、徳島には去年から新規回転寿司チェーンが進出してきており店も危機感を持っているのか、システムを若干改善していたので報告します。

 まず、店に入るとタッチパネル式の希望座席を選ぶ機械が導入されており、おおよその待ち時間が分かるようになっている。待ち時間が分かるということは、まだかまだかというイライラも抑えられるという利点がある。次に座席を選ぶと、数字の書いた紙が排出されそれを持って待っているというわけだ。以前は店員さんが、次にお待ちの〇〇さんどうぞーーと順番を呼んでいたが、○番をお持ちのかたどうぞーーというふうに名前を呼ばないようになった。よいことである。

さあ、いざ回転寿司を食べるのであるがここからは少し写真を交えながら紹介する。回転寿司といえば名の通り回転してきたお寿司をとって食べるのであるが、最近は回転しているものを取らずに注文する人も多いのではなかろうか?以前までは、玄関のインターホンのようなもので注文を行っていたが次のようなオーダーシステムに変更されていた。


画面をタッチして、好きなものを選べるようなシステムである。これを導入することで、インターホン越しに店員さんとやり取りする必要はなくなり 『特大一貫うなぎ3皿ください!!』 などと恥ずかしさを乗り越えなくとも簡単に4皿でも5皿でも注文できるようになった。これは、本当によいシステムだと思う。間違いなく売上は上がるはずである。(この機械がいくらするのかは別として)

だが、しかし

いくらか問題点も見受けられた。注文方法などは特に問題もなく非常に使い勝手もよく満足したが、お寿司が手元に来るまでが問題ありなのだ。この写真を見てください。


しばらく注文を待っていると、『もうすぐ注文の品が流れてきます』 というアナウンスがあり、このような形で、黒い注文の品と書かれた皿に重ねられて流れてくる。しかし、もうすぐという言葉は具体的ではない上、同様の品がたくさん流れているので自分の皿を選ぶ弁別刺激が見つけられないのである。しかも、先述したシステムは注文しやすいので、注文行動を強化したくさん注文してしまうので到着しますのアナウンスが流れても何を頼んだのかわからなくなっていることもあった。

 そのような状況で、どれが自分の注文なのかわからないことや注文内容を自分で把握していないこと、もしかすると他の人の注文かもしれないものを手にしてしまっていることなどから、結局は最終的に注文の品と書いてある物を躊躇なく手にとる行動が強化されてしまっていたのである。このことより、注文が届かないというクレームが多くあるかもしれないが、お互い違う注文の品を取り合って結局満足して帰ってしまうことが多いようにも思う。現にクレーム等も見受けられなかった。

 ここの回転寿司屋さんは、大金をかけてよい注文システムを構築してはいるが、残念ながら注文の品が正確にお客さんに届いていないようである。しかしながら、人の注文を横取りしても本人はもとより他人からもそれがわからないので、さほど嫌子とはならずお互いが横取りをしあうがケンカにもならないという結果論として素晴らしいシステムになっている。

 毎回のことであるが、学び手はすべて正しい。介入結果が予想と違っていても、それはそれで結果としてよいシステムになっている非常に面白い回転寿司屋でした。次回行った際には、もしかすると注文品の弁別刺激が加えられているかもしれません。

2010年1月21日木曜日

クラッシック音楽

大西@行動分析学勉強中です。
(誤った考え方、分析方法にコメントでアドバイスいただければ励みになります)


先日、徳島にて世界的に有名な弦楽器演奏者らによるコンサートが行われた。実は少し前に茂木健一郎さんの 『すべては音楽からうまれる』 という本を読んでクラッシック音楽に興味を持ったので、行ってみたかった。都合で行けなかったが、一度はクラッシック音楽の生演奏を聞いてみたいと思っている。なぜかというと、本の一節で茂木先生は、音楽が好きでよく聞きに行っているらしく、一度クラッシックコンサートにて体内の深いところにある何かに手が届きそうな得も言われぬ感動をしたことがあるとの記述があったからである。そんな経験をしてみたいと思っている。確かに、クラッシックの歴史は何百年と古く今でもモーツァルトやベートーヴェンは、誰でも一度は聞いたことがある。それだけの期間愛され続ける音楽は今のポップミュージックにはない魅力があるからではなかろうか。なにか、人の心を揺さぶる、そんな音楽域を持っているのではないかと思う。今月末にも、徳島でクラッシックコンサートがあるそうなのでかならず参加してみようと考えている。

 そんな考えの中、面白い記事を見かけた。

 イギリスは、学生の時に問題を数回重ねると罰として居残り勉強や反省文を数時間行わさせられる伝統があるそうです。問題行動を減らそうとする嫌子出現による弱化をねらった介入です。
 そんな中、ある学校の校長先生が居残りの罰としてクラッシック音楽(モーツァルトとヴェルディ)を2時間半大きな音で聞かせながら校長お気に入りのポエムを書かせることにしたそうです。これはよい音楽を聞かせることで、精神的にリラックスさせ問題行動を減らそうと考えているのではないかと思いました。

 校長の狙いは的面で4年前は50~60人であった居残り組が、なんと20人にまで減ったそうです。音楽の力はやっぱりすごいなと思いました。

・・・・・・・・・それが、違うのです。

なんとクラッシック音楽そのものが、生徒に好影響を与えているというよりも、実は生徒たちにとってクラッシック音楽を聴かされることは居残り勉強や反省文を書かされることよりも強い嫌子として作用していたようなのです。なかには、音楽を聞かされることを 『音楽地獄』 として恐れていた子もいたそうです。

 自分がよいと思ったことでも、他人から見ると全く逆のことであることをよく表している面白い記事でした。学び手はすべて正しいことは、徳島ABA研究会スタッフのポリシーではありますが学び手の気持ちを理解することは想像以上に難しいことだと痛感しました。

2010年1月1日金曜日

明けましておめでとうございます

大西@行動分析学勉強中です。
(誤った考え方、分析方法にコメントでアドバイスいただければ励みになります)

明けましておめでとうございます。というセリフは会長にお任せしようと思っていましたが、元旦にブログを書き込むチャンスができたので、先手をきらせてもらいます!!

 ところで、行動分析学に興味をもっていると自然に行動を分析している自分がいることに気がつきます。例えば今日も、洗顔後につけるヒアルロン酸ローションですが、時々つける行動が生起しません。特に考えることなく、使った後引き出しの中に入れるのをやめ出しっぱなしにしておきました。そうすることで、つける行動は生起し続けています。行動コストを減らしたということです。

 少し話はそれますが、専門バカということについてどうお考えでしょうか?民主党政権になり事業仕分けでスーパーコンピューター事業や科学分野での事業費の大幅カットがありました。TV番組にて、専門家がカットは撤回して欲しいと抗議をしているのを見て、解説者が『専門バカ』にならずに第三者目線で見たところ相応の評価でありカットは正当である。と再反論されているのを目にしました。
 このような事より、専門バカとは、第三者目線になれない人のことを指すのではないでしょうか?ヲタクと呼ばれる人たちも専門バカの一員であるように思います。一生懸命一つのことに取り組むことで他のことが見えなくなってしまうということは、決して異常なことではなく自然なことなのです。人間は、重要なことのみを意識へと通過させるシステムが脳に備わっています。これを簡単に説明しますと、今これを読んでくださっている皆様の画面上にオレンジ色はありますでしょうか?多分BloggerのロゴマークやRSSのマークがオレンジ色だと思います。僕が、オレンジ色はあるかと尋ねたのでオレンジ色の重要度が上がったからオレンジ色を脳が意識に通したのです。訪ねる前は、オレンジ色の存在には全く興味がなかったはずです。その他の質問ですが、ブルーはあったでしょうか?
 と言うと今度はブルーも重要になったので脳がブルーを意識へ上げてきました。

 このような実験より、一つのことを熱心に取り組めば取り組むほど、他の当たり前のことが意識へ上がりにくくなります。先程の事業費カットも、通常の考えでは今の財政状況を打破するためにも、経費削減が叫ばれている中、スーパーコンピュータや科学技術などの一般離れしたところに何百、何千億円の税金が流れていくのはけしからんと思うのが普通ではないでしょうか?

 なにが言いたかったかと申しますと、先日嫁にこんな注意をされました。

嫁 『風呂にはいるとき 水を散らさんといて!!』

まったく意味がわかりませんから 聞き返しました。

僕 『風呂で周りに水を散らしたら 一体全体 なんの不都合がある?』

嫁 『・・・・』

人に注意をするにもかかわらず、理由を尋ねると ・・・・ ってどういう事でしょう。多分僕は、こころの中で僕が水を散らす行動のあとにどのような嫌悪刺激が現れるのか知りたかったのです。それを知ることで水を散らす行動を減らす、もしくは嫁の注意行動を減らすことを分析したかったのです。

 このやりとりのあと はと気づきました。自分の脳内では後続刺激の分析をしていますが、それを知らない嫁にとっては、理屈っぽい人ねえ、人がやめてって言うとその理由を聞くなんて全く意味がわからない!と思っているかもしれないことを。

 行動分析学を学んでいる人にとって当たり前のABC分析ですが、それは専門的な考えであり、一般的には理屈っぽいと言われても仕方がない可能性があることを悟った今日この頃でした。

皆様 良い一年をお送りくださいませ!!!