2010年6月13日日曜日

動機づけ理論

大西@行動分析学勉強中です。
(誤った考え方、分析方法にコメントでアド バイスいただければ励みになります)

 おひさしぶりです。大学院生活も3ヶ月が経過しだいぶ生活にも慣れてきました。勉強もおもしろい授業が多くやりがいがあり、目的意識を持って勉強することはとても有意義だと思います。義務教育や高校・大学では、そう思えませんでしたが、子どもが勉強を面白いと思えるように工夫することも大人の大事な仕事ではないかとも思っています。

 さて、今日は動機づけについてちょっと考えたことを書かせていただきます。行動を生起させるという意味において行動分析学は動機づけの学問であると言えると思います。しかし、動機づけには他心理学分野も研究しておりひとつ面白い理論があります。それは、

『アンダーマイニング効果』

と言われるものです。簡単に説明すると実験で、絵を描くことが好きな子どもを2群に分け両軍に自由に絵を描いてもらいます。片方には、絵をかけたご褒美にトークンとしてのコインをプレゼントし、もう片方には何もあげませんでした。
 すると、トークンをあげたグループは、なんとあげないグループと比べ絵を描く時間が減ってしまったそうです。僕は、これを学んだとき少しショックを受けました。内発的な動機づけができている人に余計な賞賛やご褒美はしてはいけないんだと思ったからです。逆に、それとは違う理論で

『エンハンシング効果』

といわれるものもあります。それは、報酬そのものが目的ではなく行為自体が目的であるという認識の元で与えられる報酬は、内発的動機づけを高めるという理論です。たとえば、賞状やメダルなどがそうです。(これらは、強化モドキではありますが)

行動分析学的に、考察するとアンダーマイニング効果はただ単にトークンが好子ではなく、嫌子に作用した(賞賛やご褒美 = 好子ではないということ)とも言えますが、まとめとして、ただ単に標的行動を強化しようと努力するだけではだめだということがよく分かりました。そして、強化するときは結果ではなく課程を強化する。課程中は、無駄に強化しないことが必要なのではないでしょうか。

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