今年度も徳島ABA研究会「春の特別講座」を開催します。
今年度の講座には,上越教育大学大学院学校教育研究科特別支援教育実践研究センターの道城裕貴先生をお招きします。通常学級に在籍する気になる児童の理解や具体的な支援のあり方について,応用行動分析の視点から様々な展開のアイデアをお話しいただきます。
また,本年度,小学校や特別支援学校で行われた事例研究のポスター発表を行い,どんな子どもにどんな支援ができるのか,具体的な情報交換の場を提供します。特別支援教育に関わる教師,保育士,関係の方々のご参加をお待ちしております。
日 時:2009年3月7日(土)13:30~17:00
場 所:鳴門教育大学附属特別支援学校体育館(徳島市上吉野町)
参加費:無料
参加申込:特に必要ありません。当日,お気軽にお越し下さい。
対 象:特別支援教育に関わる保育士,幼・小・中・高・特別支援学校等教員,関係機関職員,保護者,一般
主 催:徳島ABA研究会
後 援:徳島県教育委員会,徳島県特別支援教育研究会,徳島新聞社,NHK徳島放送局
詳しくは、下記の開催要項をご覧下さい。
たくさんの参加をお待ちしています。
連絡先:徳島ABA研究会事務局(abakentokushima@gmail.com)
2009年1月18日日曜日
2009年1月5日月曜日
ABA研の仲間たち:K市にもABA研が…
いのこです。
今回は,「K市にもABA研ができそう…」という,なぞなぞみたいな情報提供です。
K市のF先生。
K市ってどこやねん!Fってだれやねん!アルファベットばっかりやないかーーーい!!
って,つっこまれそうですが。
なんせ,まだ未確定な部分が多いので,固有名詞はご勘弁を。
F先生は,私と同様に特別支援に携わる教員で,過去には徳島ABA研のサマースクールにも参加され,地元の養護学校でペアレントトレーニングを実施されるなど,とても積極的な活動をされている方です。
数ヶ月前にF先生から,「K市でも,徳島ABA研のような研究会を立ち上げたいので,協力して下さい」という相談をお受けしていました。
こちらからは,「研究会立ち上げの初期にはABAの専門家の助言があった方がいいですよ」とか,「研究会員同士の打ち合わせにはネットの掲示板機能が便利ですよ」など,チョー具体的なアドバイスを差し上げていました。
さすが行動派のF先生,早速ABA専門家の協力を取り付け,4月から研究会を立ち上げるめどが立ったと連絡がありました。すごい!
私は,寝正月でした。反省…orz
もう少しするとこのブログやHPでも,詳しい情報が提供できそうです。
ちなみに,福岡市でも教員が中心になって,
こんな↓ABA研究会が立ち上がっています。
ABA(応用行動分析学)を学ぶ会
積極的に活動されているようですよ。
お近くで興味のある方は,どうぞ。
ブログにリンクも追加しておきました。
今回は,「K市にもABA研ができそう…」という,なぞなぞみたいな情報提供です。
K市のF先生。
K市ってどこやねん!Fってだれやねん!アルファベットばっかりやないかーーーい!!
って,つっこまれそうですが。
なんせ,まだ未確定な部分が多いので,固有名詞はご勘弁を。
F先生は,私と同様に特別支援に携わる教員で,過去には徳島ABA研のサマースクールにも参加され,地元の養護学校でペアレントトレーニングを実施されるなど,とても積極的な活動をされている方です。
数ヶ月前にF先生から,「K市でも,徳島ABA研のような研究会を立ち上げたいので,協力して下さい」という相談をお受けしていました。
こちらからは,「研究会立ち上げの初期にはABAの専門家の助言があった方がいいですよ」とか,「研究会員同士の打ち合わせにはネットの掲示板機能が便利ですよ」など,チョー具体的なアドバイスを差し上げていました。
さすが行動派のF先生,早速ABA専門家の協力を取り付け,4月から研究会を立ち上げるめどが立ったと連絡がありました。すごい!
私は,寝正月でした。反省…orz
もう少しするとこのブログやHPでも,詳しい情報が提供できそうです。
ちなみに,福岡市でも教員が中心になって,
こんな↓ABA研究会が立ち上がっています。
ABA(応用行動分析学)を学ぶ会
積極的に活動されているようですよ。
お近くで興味のある方は,どうぞ。
ブログにリンクも追加しておきました。
2008年12月27日土曜日
問題行動の原因は推定する必要はない?
いのこです。
12月26日に,阿南養護学校で開催された山本淳一先生の講演会に参加してきました。
山本先生といえば,応用行動分析の立場から特別支援教育に対して様々なアイデアを提案して下さる,日本のオピニオンリーダーの1人です。
講演内容は,発達障害に対する理解と支援をABAの立場から提案しようというもの。徳島ABA研究会が目指していることとも,ぴったり一致する内容でした。
講演内容は盛りだくさんで,示唆に富む内容が多くありました。
“「できる」をのばす”という分かりやすいキーワードで,問題行動に代わる適切行動に注目させるというアイデアは,ぜひ参考にしたい一番のポイントです。
問題行動に代わる適切行動の発見は,特別支援教育の専門家でもけっこう難しい事柄の1つで,いわゆる「経験と勘」が必要な「名人芸」の領域といわれています。
徳島ABA研のサマースクールでは,この名人芸を課題分析して,われわれ一般人でも適切行動を見つけるための教材を作成しようとしていますが,まだ開発途上です。
適切行動の発見の方法について,山本先生の講演の中で生じた疑問がありました。
山本先生は「適切行動の発見のためには,問題行動の原因推定はあまり役立たない」と述べられました。
しかし,これまでABA研で提案してきた方法は,「適切行動の発見のために,問題行動の原因をたくさん推定する」ことでした。
第1の疑問は,この矛盾する条件のどちらが正しいのか(=適切行動発見に有効か)?です。
実は上記については,山本先生と前日の晩に食事した時に,「シビアな発達障害児においては問題行動の機能分析を詳細に行うが,通常学級に在籍するような比較的軽微な発達障害においては問題行動には様々な機能が同時に効いている場合が多い(いわゆる多重制御)ので詳細に分析しても解決策が出にくい」という主旨の解説を伺いました。
この解説が妥当だとして,そこで生じた第2の疑問,問題行動にどのぐらい(何種類ぐらい)多重的な機能制御が予想された時,問題行動の原因推定をやめ,適切行動の発見へと切り替えるべきなのか?
何となく2つの疑問とも,どれが正解というようなタイプの解が見つかるのではなくて,有効と思われる解を見つけるための選択肢が増える,というような結論になりそうな予感がしますが。
山本先生が提案する行動問題を分析する3種類のシートは,適切行動を見つけるための手順のアイデアとしてぜひ教材作成の参考にしたいと思い,講演終了後に早速山本先生の許可をいただきました。
来年のサマースクールや保育士研修にむけて,教材化してみようと思います。
いろいろな疑問や着想を得ることができた,山本先生の講演会でした。
山本先生,阿南養護の皆さん,本当にありがとうございました。
12月26日に,阿南養護学校で開催された山本淳一先生の講演会に参加してきました。
山本先生といえば,応用行動分析の立場から特別支援教育に対して様々なアイデアを提案して下さる,日本のオピニオンリーダーの1人です。
講演内容は,発達障害に対する理解と支援をABAの立場から提案しようというもの。徳島ABA研究会が目指していることとも,ぴったり一致する内容でした。
講演内容は盛りだくさんで,示唆に富む内容が多くありました。
“「できる」をのばす”という分かりやすいキーワードで,問題行動に代わる適切行動に注目させるというアイデアは,ぜひ参考にしたい一番のポイントです。
問題行動に代わる適切行動の発見は,特別支援教育の専門家でもけっこう難しい事柄の1つで,いわゆる「経験と勘」が必要な「名人芸」の領域といわれています。
徳島ABA研のサマースクールでは,この名人芸を課題分析して,われわれ一般人でも適切行動を見つけるための教材を作成しようとしていますが,まだ開発途上です。
適切行動の発見の方法について,山本先生の講演の中で生じた疑問がありました。
山本先生は「適切行動の発見のためには,問題行動の原因推定はあまり役立たない」と述べられました。
しかし,これまでABA研で提案してきた方法は,「適切行動の発見のために,問題行動の原因をたくさん推定する」ことでした。
第1の疑問は,この矛盾する条件のどちらが正しいのか(=適切行動発見に有効か)?です。
実は上記については,山本先生と前日の晩に食事した時に,「シビアな発達障害児においては問題行動の機能分析を詳細に行うが,通常学級に在籍するような比較的軽微な発達障害においては問題行動には様々な機能が同時に効いている場合が多い(いわゆる多重制御)ので詳細に分析しても解決策が出にくい」という主旨の解説を伺いました。
この解説が妥当だとして,そこで生じた第2の疑問,問題行動にどのぐらい(何種類ぐらい)多重的な機能制御が予想された時,問題行動の原因推定をやめ,適切行動の発見へと切り替えるべきなのか?
何となく2つの疑問とも,どれが正解というようなタイプの解が見つかるのではなくて,有効と思われる解を見つけるための選択肢が増える,というような結論になりそうな予感がしますが。
山本先生が提案する行動問題を分析する3種類のシートは,適切行動を見つけるための手順のアイデアとしてぜひ教材作成の参考にしたいと思い,講演終了後に早速山本先生の許可をいただきました。
来年のサマースクールや保育士研修にむけて,教材化してみようと思います。
いろいろな疑問や着想を得ることができた,山本先生の講演会でした。
山本先生,阿南養護の皆さん,本当にありがとうございました。
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