2009年12月27日日曜日

後ろ歩き行動 その後

大西@行動分析学勉強中です。
(誤った考え方、分析方法にコメントでアドバイスいただければ励みになります)

 以前、気になる行動という記事を書いた。それは、人目の多い堤防を中年夫婦が後ろ歩きで毎日散歩しているという行動のことである。僕の考えでは、塵積も型の散歩という行動、行動上注目が大きな嫌悪刺激になるのではないかという分析で、なぜその行動が生起しているのか不思議に思ったことの記事である。

 しかし、それ以来ばったり夫婦を見かけることは無くなった。次に合えば、色々突撃インタビューする予定にしていたのだが残念である。ところが、最近その夫婦の情報を知っている人に出会った。そこで聞いたのが、ショックであったがどちらか一方の方がお亡くなりになり、それ以来後ろ向きの散歩はやめているという事である。

 あくまで想像ではあるが、そのご夫婦は何かのご病気を治すために後ろ向き行動を共に頑張っていたのではないかと考えた。その病気をよくするために、よいと聞いた後ろ向き行動をすることで不安を減らしていたのではないかと思う。

 この一件で、人の思いがけない行動の裏には何か特別な事情があるかもしれない事を知った。人を支援する介護現場で勤務する僕にとっては、考えさせる出来事となった。

 先日、同場所で少し恥ずかしそうに後ろ歩きで坂を下っていたご老人に出会ったので、車を止めて話を伺った。

『こんにちは。ご熱心に運動をされていますね。どうして後ろ向き歩いているのですか?』

『ええ。恥ずかしいけれど、後ろ歩きが血圧を下げる効果があると聞いたからしているのよ。』

体操などを教える僕にとって、後ろ歩きに負けないような指導をしてきたいと思いました。


この1年


tanakaです。この1年ももうすぐ終わりです。

色々とあった1年ですが、この1年間本当に役立ったのは「週間課題リスト」でした。
夏のサマースクール、島宗先生と共同研究しているチャレンジクラブ、事例研究などABAに要した時間は大体週に5から10時間程度ありました。特にサマースクールが近づくと、週にかなりの時間をABAに費やします。(-_-;)
このABAに関する事項を確実に進めるために、必須なのが週間課題リストです。この1週間でやらなければいけない作業課題を列挙し、その作業の所産を書き込み、見積もり時間、実質作業時間を書き込み、達成率を算出します。目指すは達成率100%です!!今年は4月から1年間、継続してこの週間課題リストを活用することができました。達成率もほぼ90から100%以上をキープしました。
週間課題リストを有効に活用して、3月に開催される春の特別講座、チャレンジクラブ最終報告会を成功させたいなと思っています。(^^)/

行動分析学は時代遅れ?

大西@行動分析学勉強中です。
(誤った考え方、分析方法にコメントでアドバイスいただければ励みになります)

 以前、T会長にこんな質問をしてみた。


僕:『行動分析学って批判や反論ってあるんですかね?』


T会長:『うーーん 聞いた事ないなあ・・・』


そうなんですよね。何事にも批判や反論はつきものです。しかし、行動分析学についてはあまり批判的な意見は聞いたことがありませんでした。以前に参考文献などで、人を動物扱いしているという批判があるということは目にしたことがありますが、人だって動物だし、ご褒美にアメをあげることが行動分析学と思っている人の意見なのかなと思っていました。

 しかしこの度、なるほどと思う批判(批判ではありませんが、行動分析学への捉え方?)を耳にする事がありました。それは、

 時代は、行動主義から認知心理学へ推移している 】

という意見です。その意味というのを次のように説明されていました。

 心理学の歴史からいうと古くは孔子や老師(儒教)に始まり、人の心をその人の捉え方で表現することが始まりだそうです。そうしていく中で、心理学を科学とし定型化してくためには、行動を定義し数値で法則性を示していかなくてはならないという流れで生まれたのが行動科学という方法です。行動分析学も行動主義の1分野だと僕は考えています。しかしながら、行動主義は行動そのものの出現や現象だけに焦点を絞り、心や意識は取り入れなくしてきたのだが、やはり人間には心があり脳の中で起こっている事も積極的に取り入れていこうという流れになっているそうです。今の脳科学ブームがその象徴ではないでしょうか?

 僕の認識では以下のような理論です。

行動=靴をはく
行動分析学:外に出る際(先行刺激)→靴をはく→足の汚れなし↑歩きやすい↑長い距離歩ける↑
認知科学:靴をはこうと考えるのは親からの刷り込みであり、本来人間は靴などはかない、靴を履かないと親から叱られた経験が今に至る。そして、その特定の靴を選んで履くのは、その人の心理状態を表し、派手な靴を選ぶのは自己顕示欲の強いひとである等々

認知科学の意味があまりわかっていないので、間違っている可能性が大ですが、靴をはく行動一つを分析するにも、これほど違いがあるということをわかってもらえれば嬉しいです。

 そして、色々ブログ等で検索すると認知科学は、行動分析学の中で心の理論と言われているみたいです。法政大学 島宗理先生のブログ
桜花学園大学 奥田健次先生のブログにも心の理論についての様々な説明がされていました。以前にも、「心の理論」発達と認知のセレナーデの行動分析 というテーマで奥田先生が法政大学にて特別講義を行っておられました。僕も、参加したいなーと思っていましたが、心の理論について先述したように意味がわかっていなかったことや場所が東京であったことなどから講義を聞きに行く行動が生起しませんでした。いまさらながら、参加した方が良かったと思います 残念でした。

 繰り返しますが、物事には必ず批判等があります。完璧だと思っていた行動分析学に対する批判を知ることができて良かったです。ただ僕は、行動分析学に興味がありABC分析などをしているととっても楽しいのでそれでいいと思います。だって、行動分析学を勉強していたら脳内でドーパミンが分泌され楽しくなる・・・


あれっ・・ ドーパミンとか言っている事自体が認知主義に洗脳されているのかな???





P.S  今日の書き込みは内容に全く自信がないので途中で違う記事にしようと何度も考えましたが、行動分析学勉強中と名乗っているので、間違っていても勉強になるし将来見直したら成長の過程が見えるかなと思うので投稿します。この、P.Sを書くこと自体も不安を打ち消す(嫌悪刺激の除去)にしています。どなたか、認知主義や心の理論についての意見をいただければ光栄です。

2009年12月22日火曜日

トークンエコノミーシステム(ケーキ屋編)

大西@行動分析学勉強中です。
(誤った考え方、分析方法にコメントでアドバイスいただければ励みになります)

 以前、楽天市場でのシステマチックで素晴らしいトークンのことを記入しましたが、トークンエコノミーシステムというのはエコノミーという名の通り、経済分野での概念だそうです。何気にトークン、トークンと使用し行動分析学で開発されたものだと思っていましたが、奥田先生のブログで知りました。

 そう考えると、楽天市場をはじめ近所の散髪屋やケーキ屋でもポイントカードが良く使われています。少し話はそれますが、職場の近くのケーキ屋で間違ったポイントカードのシステムがあったので紹介します。このカードを御覧下さい。


手前上、店名は消しましたが、以前にケーキを買いに行ったとき アルバイトの女の子がポイント制度始めました!よければ貯めてくださいね!!と手渡してくれました。僕は、『おっっ トークンシステムを導入したんだなっ』 と思いバックアップ好子を確認したところ。


500円でスタンプ押印、点数に応じて楽しいプレゼントを差し上げます!だそうです。楽しいプレゼントって何なんでしょう???抽象具体分析で思いっきり引っかかりますね。
 しかも なんとその文言が横棒で消されています。バックアップ好子は無しということですね。

ところで、皆さん気づかれましたでしょうか?16個も押印されていることを。

実は、このシステム ポイントを全部貯めたらどうなるんだろうと興味津々なのです。なので、僕にとっては逆に優れたシステムなのかもしれませんね。

2009年12月18日金曜日

ブログを書くことへの行動分析

大西です。

 本日より再びtanakaさんと共にブログを続けていきたいと考えています。よろしくお願い致します。
最近、なぜブログを継続できないのかABC分析し、分かったことがあるのです。

 まず、ブログを続けるには好子が出現するか、嫌子が消失するかです。tanakaさんもよくブログを続けるには、コメントをもらうことが好子だとよく言われています。僕もそうだよなと思っていました。確かに、M先生がコメントをくれたときは嬉しかったので、それが強化子と作用するのは確かである。

 しかし、よくよくブログを書くことを分析するとやはり継続できていないことが現状です。ということは、嫌子が出現、もしくは好子が消失していることに原因があると考えました。

よくよく内観してみたところ分かりました。僕は、ブログを書き込んだあとに不安という嫌子が出現していたのです。ブログへの記入内容が偏った考え方なのかなーとか、行動分析学の初学者なので基礎的な事が間違っているのではないかなーとか考えてしまうのです。そこで、コメントがないとその不安がさらに増強するのです。コメントというのは、好子出現ではなく、嫌子消失に近いものがあるのかもしれません。

 ABA学会等でも徳島ABA研究会は注目されているそうですし、ブログというのは誰でも閲覧できるので明らかな間違いは書きたくないものです。今は、明らかな間違いが何であるかすらわかっていないのが現状です。


しかし!!!!


 やめてしまうのは簡単ですが、ABAのレベルを向上させるためにも徳島ABA研究会の名前を借りて投稿させてもらっている以上、ブログを書くことは必須と考えています。この行動を続けられるよう介入することがよりよい行動分析家への第一歩ではないでしょうか。

なので、先行刺激の整備としてブログの冒頭で名乗る(徳島ABA研究会の決まりごと)際に、こう始めることとしてみます。

大西@行動分析学勉強中です。
(誤った考え方、分析方法にコメントでアドバイスいただければ励みになります)

どうでしょうか?これで、心置きなく偏った考え方や根本的な誤りも記入しやすくなるはずです。。。

2009年12月13日日曜日

JIN-仁-

tanakaです。
最近、日曜日に放映されている日曜劇場JIN-仁-を必ず見ています。
これが、結構面白い。視聴率も20%を超えてるらしいです。

現代から幕末にタイムスリップした医師の仁(大沢たかお)が、出会った人たちを
必死で助ける姿がとても印象的で、その心意気に泣けます。(T_T)

十分な医療器具もない中で、アイデアや発想、周囲の理解者の協力で様々な困難を乗り越えていきます。

ドラマを見ながら、主人公仁の「人を助ける」行動を強化している好子は何なんだろうか?と考えたりもする。

仁が助けた人の笑顔、感謝の言葉、命を助けられたという達成感、命を一緒に救った仲間との連帯感、現代の彼女の病気が治っているかも?などなど。

きっと色々な好子出現や、好子消失阻止、嫌子出現阻止などの随伴性に支えられているんだろうな。来週がいよいよ最終回85分スペシャルです。(^_^.)

2009年12月6日日曜日

あまりのある割り算を教える、その結果


あまりのある割り算、その指導結果です。ほぼ1ヶ月で定着しました。ABAを勉強していると、指導がうまくいかない場合に課題分析やABC分析を駆使して、次の一手を考えられるのが素晴らしいと思います。指導した子どもは、「できた!!(正解)」が好子になって、喜んでいます。できないことが、短期間にできるようになる。記録を取るとその効果が目に見えて、教える私もうれしくなります。

2009年11月22日日曜日

あまりのある割り算を教える、その3

Tanakaです。

さて、あまりは確実に正答が出るようになりました。次の1つ前のステップにすすみます。

子どもに提示する問題はこれです。

6÷4=□…□

4×1は4、よしOK
4×2は8、あっ、6を越えたからダメ。6-8は引けない。
答えは1つ戻って1だ!!

次の問題
8÷5=□…□
5×1は5、よしOK
5×2は10、あっ、8を越えたからダメ。8-10は引けない。
答えは1つ戻って1だ!!

子どもの横について、こうした問題を繰り返します。

ここで、気をつけたことがあります。できるだけ、スモールステップでエラーレスが出ないように、定着するまでは次のような問題は避けました。

65÷9=□…□

9×1は9
9×2は18
9×3は27
9×4は36
9×5は45
9×6は54
9×7は63
9×8は72、あつ、65を越したからダメ。65-72は引けない。
答えは1つ戻って7だ!!

(長くて、途中でくじけそうになっちゃうので。(-_-;))

なので、こんな問題を多くしました。
9÷5=□…□
12÷7=□…□
15÷8=□…□

答えの商を言い当てたら『正解』と言って、褒めまくります。
定着してくると、問題を少し難しくします。

11÷5=□…□
15÷6=□…□
21÷6=□…□

この繰り返しを根気よく続けます。そして、正答率があがってくると、易しい問題や難しい問題をランダムに出していきます。

さて、この指導の成果は?
続きはその4で。(^^)/

2009年11月21日土曜日

あまりのある割り算を教える、その2


Tanakaです。


さて、今回は課題分析をした結果、逆行連鎖で教えることにしました。
逆行連鎖は、行動連鎖の後のほうから前へ向かって教えていく方法です。
逆行連鎖のいいところは、最後のステップを頑張ったらすぐに正解(好子)がでるところです。


例題で説明すると
最初に子どもに教える問題は次のようになります。

 10÷4=2…□
-8



つまり、10-8を計算し、□の中に2を書き込むと正解です。
子どもが、『2』と言うと、私は『正解』と言って褒めます。子どもは正解して嬉しそうです。
この問題をしばらく続けます。定着すると、次は一つ前のステップに進みます。

続きはその3で!!

あまりのある割り算を教える

Tanakaです。

担任している子どもにあまりのある割り算を指導しました。

最初は教科書どおりに教えてのですが、上手くいかない。
どうすれば上手く教えられるのか?
まずは、新しいスキルを教えるので課題分析をしてみました。
自分がこの計算を解くときはどうしているんだろう。
例題をもとに、課題分析してみました。

例題 10÷4=

1 10の中に4はいくつあるんだろう?
2 4×1は4、まだ10を超えていないので大丈夫!
3 4×2は8、まだ大丈夫!
4 4×3は12、あっ、12を超えた!
5 ひとつ戻って、4×2は8だから商は2だ!!
6 10÷4=2
7 商は2だから、4×2は8
8 10-8であまりは2だ。
9 よって、10÷4は2あまり2です。10÷4=2…2 

課題分析すると、正解にたどりつくまで、時間がかかるなぁ。正解という好子が出現するまでの時間が結構長い。さぁ、どう指導すべきか?

次号に続く。(^_^.)
ブログ、ぼちぼち復活します。(-_-;)

2009年8月30日日曜日

サマースクール受講者の皆様へ

tanakaです。
今年のサマースクール初級、中級コースが終了しました。初級・中級合わせて100名近くの方にABAを学んで頂きました。受講者の皆さんにとって、9月からの指導に即いかすことができる内容であったようなら、スタッフ一同こんなに嬉しいことはありません。

初級を受講された方は、来年度は是非中級コースを受講してみて下さい。中級コースを受講された方は、是非事例研究に取り組んでみてください。初級、中級で学んだことをいかして、事例研究に取り組むと、子どもの見方や考え方がさらに深まります。問題行動を特定し、ベースラインの記録を取ったり、効果が確認されている指導法やABC分析をして考えた指導法で介入したり、記録を元にチームで話し合ったり、上手くいかない時はさらにABC分析してとことん原因推定をしたり‥。

やってみようと思っても、実際に事例研究に取り掛かるまでに時間はかかりますが‥(私も潜時が長い)。実際に指導して、記録をとってグラフ化した時に、グラフの上昇が確認され、標的行動が達成された時には何とも言えない嬉しい気持ちになります。

今年度も3月6日(土)に春の特別講座が徳島ABA研究会主催で開催されます。是非、本年度取り組んだ事例研究をポスター発表してください!!<(_ _)>

皆さん、お待ちしております。

2009年8月6日木曜日

サマースクール初級コースが終わりました

tanakaです。

サマースクール初級コースが終わりました。今年は県外の参加者も多く、早い時期に定員に達しました。参加していただいた皆様、本当に有難うございました!参加者の方のアンケート結果を見ると、ほとんどの方が研修内容に満足していただけたようです。スタッフとしてはこれ以上の喜びはありません。

このサマースクールは「学び手は常に正しい」の視点で、教材改善や研修会改善を行ってきました。アンケート結果からも、少しずつですが、よりよい研究会になってきているようで嬉しく思います。

そして、参加者のほとんどの方が「演習中心」の構成でとっても分かりやすいというコメントを頂きました。実は、このサマースクールですが。各ユニット担当者は演習時間を必ず50%から60%以上確保するよう目標数値が決められています。冒頭の講義後、そこで学んだことを即、チームで頭や体を使って考える演習に入ります。

やっぱり、講義中心よりも演習中心が学べるんですよね。

徳島ABA研究会スタッフは、早速初級コースの評価、改善を受けて、中級コースの準備に取り掛かっています。中級コースの各ユニット担当者は、教材改善、ユーザーテストに取り組んでくれています。本当に熱心で熱いスタッフが多いです。

次は8月17日、18日の中級コースです。中級コースで参加者の皆さんにお会いできることを楽しみにしています。(^^)/

2009年7月29日水曜日

お年寄りの行動

大西です。

 僕は、高齢者福祉施設で勤務しています。そんな中、当ABA研に参加させてもらうようになり特別支援学校の先生方の取り組み(ABA的介入など)を月例会等で聞いて勉強しています。

 そこでの介入を聞いていると、高齢者にも全く同様の介入ができるんじゃないかと考えつきました。そこで、塵つも型行動(塵も積もれば山となる型)である筋トレにて負荷値を上げられたら好子を出現させられるような方法で介入したところ負荷も上がり、身体能力も向上しました。さらに、幸運なことにその介入がABAの本にも載せていただけることになるといった、僕にとって最大級の好子も出現しました。その本は、これです。そして、文章にはできていませんが、高齢者にもABAの介入は非常に有効なことは間違いないと思っています。

しかし、特別支援教育と大きな違いが2つあります。それは、

1.認知症の方は、標的行動に対して強化しても忘れてしまうので自己内在型の強化刺激へと移行しにくいこと

2.高齢者を指導しているのではなくケアしているので、構造化など含め介入が制限される(たとえば、段ボールで部屋を区切ったりできない もちろん同様のことは特別支援教育にもあると思いますが)

の2つです。

 ただ、僕は、高齢者介護の世界でABAが認知され、有効活用することにより、今よりも介護士の技術が向上し、ストレスも減少し、社会的地位も向上しするのではないかと思っています。来るべき超高齢化社会に向けて、崩れゆく介護制度の中で 記録の取り方、カンファレンスの進め方、機能訓練の仕方などABA研究会のしくみを取り入れるだけでもずいぶんと変わってくると思います。

 なので、ABAをもっと勉強し人に教え伝えられるようになりたいと思っています。来週開催予定のサマースクールも志高い先生方の集まりなので、とっても楽しみです。

 

2009年7月6日月曜日

人気

大西です。

 石原裕次郎さん(享年52)の二十三回忌法要が、国立競技場(東京都新宿区)で営まれ、徹夜組600人を含めファン約11万7千人が献花に訪れたそうです。国立競技場を10日間貸り切り、お墓のある横浜・総持寺から本尊 の お釈迦様 を移動して まで裕次郎さん をしのぶそうです。総費用は10億円を超えるそうで、実際に現場をみたわけではありませんが11万人が国立競技場へ足を運ぶ行動をするのですから、相当な動員がかかっているとしてもこれはすごいことです。お亡くなりになり23年が経過しているのですよ。

 最近では、忌野清志郎さんの葬儀に4万2000人が参列したり、過去の著名人の葬儀等では、XJAPANのhideさんの5万人(平成10年、築地本願寺)、美空ひばりさんの4万2000人(平成元年、青山葬儀所)、ZARDの坂井泉水さんの4万人(平成19年、青山葬儀所)、尾崎豊さんの3万7000人(平成4年、護国寺)などがいますが、ほとんど歌手です。石原裕次郎さんも歌をうたっていました。

 ということを考えていましたら、歌(音楽)っていうのはすごい力があるんじゃないかなって思いました。

 卒業式に蛍の光や贈る言葉などを聞くだけでなんだか胸に思いがこみ上げてきますよね。心理学や行動分析学的に考察することは今の僕の知識では少し難しいのですが、人それぞれに、その音楽についての思い出や感情があり、その曲を聴いたり、歌っている歌手を見るとその状況や感情と重なり強力な好子になるんじゃないかなって思います。だから、その歌手が亡くなることで、歌っている姿が見えなくなってしまうので、その好子が消失してしまう名残惜しさによる強化行動で献花にいく行動が出現しやすいのかなぁとか思います。(バーストなのかも?)

 ただ、僕は幼いときに裕次郎さんを西部警察の再々放送くらいで見て知っているくらいなので、現役の裕次郎さんを知りません。今でいうと、スマップと福山雅治とオダギリジョーと小栗旬あたりをひとまとめにしてもかなわないほどの人気だったと聞いています。いわば、裕次郎さん現役世代にとっては、神様(教祖様)みたいなものではないでしょうか。

 こういった、集団の強化子を理解できるようになったらABAももっと楽しくなるに違いないと思います。何故、11万人がそこへ行くのか不思議に思ったので書かせてもらいました。

 

2009年6月20日土曜日

ダイエット

大西です。

 徳島ABA研究会を設立された法政大学の島宗先生がブログでダイエットについて記事にされていました。とても参考になりました。

日本人のほぼ9割が何かしらダイエットに興味をもっていると思います。僕も過去に何度か挑戦し成功しリバウンドの繰り返しです。しかしながら、もしダイエットに成功しても結局リバウンドしてしまうのが、僕だけではなくほとんどの実践者の結果です(一説には継続してやせている成功者は全体の0.2%とか)。

 島宗先生もレコーディングダイエットとして紹介されていましたが、オタキングこと岡田斗司夫さんが出演していた博士も知らないニッポンのウラという番組を見てダイエットの神髄が理解できたように思います。

それは 太っている人は、太る努力をしている のです。コンビニでお弁当を選ぶのも一番カロリーの高いものを無意識に選ぶことや太りやすいもの(焼き肉 唐揚げ 天ぷら ラーメン)が大好きということがそうです。

 岡田さんのテレビを見て一番感心したのは、今食べているものは本当にお腹が欲しいと言っているのか自分自身と話し合いをしているか?ということでした。

 たとえば、ポテトチップスを食べる時にプロ野球カードがついているような小さいサイズのものを食べていて、全部食べたら満足するし、もう一袋欲しいとは思いません。しかし、ビックサイズとまではいきませんがレギュラーサイズの袋があれば量は違えど全部食べてしまい同じように満足します。太っている人になると、ビックサイズでも無意識に全部完食するのです。そして、口が塩辛いのでアイスクリームやコーラを飲んで中和させるという技も使います。やせている人は途中で食べるのを自然にやめるし、中和させるとしてもそこまで食べていないので少しの量で中和できるのでお茶やコーヒーですんでしまいます。

 もう一つ、太っている人はお腹いっぱい食べた後に しばらくして少し胃に余裕ができたとします。腹八分目のライン(やせている人にとってのお腹いっぱい10分目というラインと同じ)まで食べたものが消化されると、なにか食べたいなあ(食べられるなあ)と思うのです。そして、冷蔵庫を探りミスタードーナツなどの手軽に食べられるおやつを普通に食べるのです。これでは、太りますよね。やせている人には、理解できないかもしれませんが、本当なのです。少しでも、お腹に余裕ができるとお腹がすいたと勘違いしているのです。

 僕自身まず、今食べているものは本当に欲しいものか(腹に余裕があるから口に入れたいのか)、食べるという行動でおいしいとか口の感覚が好子になっているから食べているのか 立ち止まって一度考えてから食べるという行動をすることにしました。すると驚くほど食べる量をセーブすることができるようになりました。

 ひとつ例を挙げますと、先日夕飯がハヤシライスでした。ハヤシライスは、カレーよりも水っぽいのでご飯と一緒にいわばお茶漬け感覚でサラサラッと一気に食べられます。1杯食べた後、どうしてももう1杯食べたくなりました。嫁にももう1杯食べる?(先行刺激)と聞かれましたので、WBCでのイチロー選手のキューバ戦のようにほぼ心が折れかけましたが、100歩譲ってあと5分待ってみて欲しければ食べるという提案をしてみました。そこで、待つこと5分・・・

 なんと、おかわりのことなど忘れていました。(そのことに今日気づきました)

そんなことを続けていたら知らない間に絶頂期から6kgほど体重が落ちました。太る努力をやめれば人間のホメオスタシス現象(恒常性)でやせる方向に自然と体が向かうのです。僕にとって、食べる前にもう一人の自分(ホムンクルスのHくん)になぜこれを食べたいのか訪ねてみる行動を生起させられるのかがポイントになってきます。

 他にも、自分自身の目で経過がわかるように体重経過を記録する(レコーディング)することが有効であるとされています。持論ですが、それが持続してできるのは体重が落ちはじめてからだと考えています。記録をすることの好子は、数値が減少していることだと思います。今日は食べ過ぎたかなっていう日は、体重を計る行動は生起しにくいのではないでしょうか。そして、そのまま自然に記録をやめてしまうのが大半だと思います。僕は、最近体重が減ってきているので毎朝体重計に乗るのが楽しみでしょうがありません。なので、記録をとる前に何かしら体重を落とせる介入をかけた後、軌道に乗ってからレコーディングするのが一番いいのではと考えていいます。岡田氏は逆で、まず何も考えずに記録し自分の食傾向を分析すると自然に体重は減っていくと述べていましたが。

 さて、僕は数ヶ月、数年後に同じように再びリバウンドしてるのでしょうか?

最後に、数年前に雑誌ターザンで見た記事の中にやせすぎると人間的な魅力も減少するというのがありました。なるほどそのような気もします。とってもやせた人をみると魅力的には感じませんよね。これについては、万が一やせすぎたときに太る努力をすればいいのでしょうが。

えらそうにダイエットについて語りましたが、みなさんはダイエットについてどのようにお考えですか?

2009年6月11日木曜日

男性用トイレ その2


大西です。

 以前男性用トイレに 的(まと) が書かれてあり、そこに向かって用を足すと周辺に飛散するのを防ぐための介入を紹介した。くわしくは コチラ

最近、某徳島の病院へ送迎に行きトイレに入ったところ同様のまた違う介入がありました。その写真がこちらです。


すこし古い病院なので、的をつける技術が開発されるよりも古い介入と思われます。多分、この黄色の靴跡に左右の足をのせて用をたしなさいというインストラクションです。

 多分誰もこの靴跡に足を乗せて実施する人はいないように思いますが、あえて僕は実施してみました。

感想ですが、足を大きく広げ、つま先を外に開けて実施するので、まずバランスが取りにくくフラフラします。そして、便器からの距離がとても近くなるので反射して自分にかかりそうになりました。しかも、手すりが備わっており、よりその姿勢では立ちにくいのです。ただ、黄色の足跡に皆が置いて実施した場合は、周辺に飛び散ることは減るかもしれないと感じました。

 しかし、残念ながら立ちにくく実施しにくいという嫌悪刺激が出現するので、なかなか標的行動は出現しないと思います。

 飛び散らす行動が減らせるようなよい介入がされているトイレがありましたら、今後また報告させていただきますね。

2009年6月6日土曜日

サマースクール開催のお知らせ

徳島ABA研究会主催のサマースクールが今年も開催されます。
徳島ABA研究会のHP上で受付が始まっています。ABAを学びたい方は、是非ご参加ください。

今年も徳島ABA研究会のスタッフが、参加者の皆さんにABAについて分かりやすく学んでもらおうと張り切っています。スタッフは、参加者の皆さんがより深く学べるようユーザーテストを行ったり、昨年度の評価、改善点を参考に担当するユニットのパワポや演習シートを作成中です。

現場でいかせる考え方や実践が盛りだくさんです。是非、初級コース、中級コースに参加していただき、一緒に事例研究を行いませんか?

皆様の参加をお待ちしております!!(^^)/

研修会のお知らせ

研修会を行います。SFAカウンセリング勉強会(主に養護教諭の方が中心の勉強会)でABAのお話をさせていただく機会をいただきました。この夏に行われるサマースクールのミニバージョン的な内容になります。前半は田中がABAの枠組みのお話をします。後半は、山﨑さんがABAの考え方を活かした実践事例を報告します。興味のある方は是非、ご参加ください。

日 時   6月27日(土) 13:00~15:30

場 所 山川アメニティーセンター 2F 視聴覚室

題 目 「学校でここまでできる!!一人一人の子どもを伸ばす特別支援教育」

会 費 300円


参加希望の方は、氏名、所属を明記して、西麻植小学校・土肥先生まで FAX 0883-22-1667で申込みください。締切りは6月19日だそうです。

2009年5月26日火曜日

気になる行動

大西です。

 僕は職場まで距離があり、車で通っています。車通りの多い吉野川の土手沿い道路にて、気になる行動をする夫婦がいるのです。その行動は、多分毎日続けられているのですが週1くらいで確認され見入ってしまいます。夫婦で行われている行動ですが、一緒には行っていません距離を置いて行われているのです。

 その行動とは 後ろ歩き散歩 行動です。

しかも、土手を上がる階段までも後ろ歩きで上がっています。
 自分の行動として考えると、大注目という超強力な嫌子が出現すると思われるので100mも不可能ではないかと推測されます。しかし、その夫婦は頻繁に、しかも長時間行っているのです。

 その行動の好子は何なんでしょうか?散歩という行動であるので、健康のため行っていると思います。健康への不安解消? 直後の爽快感?

僕は、医療関係の仕事をしているので散歩や筋力トレーニングなどの健康増進のための運動に関わることが多いですが、後ろ歩きを推奨しているような話はあまり聞いたことがありません。以前、自分自身がスポーツをしていた際に後ろ向きで走ると普段使っていない筋肉が鍛えられるという話は聞いたことがありますが、あまり魅力的な運動ではないと思います。しかも、散歩の目的は持久力を鍛える運動なのでどこを鍛えるとかはあんまり関係ないことです。チリツモ型の行動ですが、積み重ねても明らかな好子は得られにくいことも考えられます。

 しかし、これは当の本人には関係のない話であり、現に後ろ歩き散歩行動が継続されているのです。しかも、夫婦で。

 しつこいようですが、なぜ普通に歩かずに後ろ歩きなのでしょうか?なぜ階段まで後ろ向きで上がるのでしょう?

 前歩きよりも強い好子があったに違いありません。人から後ろ歩きで癌が治ったと伝え聞いた? 夫婦のどちらかが後ろ歩きで腰痛や膝痛がなくなった? まさか、注目が好子になってるの? 後ろに目があるの? 宇宙人? MIB? トミー・リー・ジョーンズか?

 僕の好奇心は止められないので今度遭遇したら 名刺を渡していろいろ聞いてみたいと思います。もちろん、このブログで報告させていただきます。UFOにさらわれたらどうしよう・・

質問会議

いのこです。
お久しぶりです。

最近、仕事で「質問会議」なるものを学ぶ機会がありました。
自主的に発言できるのは「質問のみ」というルールを決めて、会議を行うというもの。
詳しくは、こちら

グループのメンバーの質問によって複雑な問題を明確化かつ共有化し、解決に近づくためのアクションプランを導くと同時にグループ自体のレベルアップも実現しちゃおうというのが、この方法論のミソです。
例えばABA研の事例検討会でも、参加者の質問によって事例の問題点が明確になることは、これまでたくさん経験してきました。
このことからも、質問は問題解決のための重要なスキルであるといえるでしょう。

今、質問会議の方法論を一部参考にして、教員対象のグループワークを行っています。
そこでわかったことは、多くの教員は質問が苦手だ、ということ。
質問会議で、教員が陥りやすいパターンの例を3つ。
 例1:質問をしようとして、つい解決策を提示しようとしてしまう(これはとても多い)。
 例2:漠然とした質問をして、漠然とした答えが返ってくる。
 例3:質問したことと違う答えがされたにもかかわらず、質問者は納得している。
まだまだ、いっぱいあると思います。

例1は、まさに質問会議でコントロールしようとしているものでしょう。
教員に限らず私たちは他人から相談を持ちかけられた時、何が解決すべき問題かを明らかにするのではなく、まず解決策を提示しようとしたり問題点の分析を披露してそれに同意を求めようとしたりするようです。
質問会議ではこれらを封じてしまうので、みんな「○○をしたら解決すると思うんですが、そうじゃないですか?」なんて、苦し紛れに最後だけ質問形式にしてしまうといったことが頻発します。

例2も、非常に多いパターンです。
質問の時に抽象的な用語を用いるのが、どうやら原因のようです。
サマースクールの抽象具体分析のトレーニングをすると、防げるかもしれませんね。

例3は指摘してあげないと、本人たちはたぶん一生気づかないような気がします。
これについては、どんな研修をしたら防げるようになるのか、今のところ思いつきません。

研修生の方たちのたくさんの質問を聞いていて、わかったこと。
質問は、ある状況について「自分がわからないことが何か?」がわからないとできない。
これって「見られない適切行動」を見つける課題に、よく似ています。
わからないことが何かがわかる。
難しいですけど、ここが大切なポイントのようです。
さあ、どうやってトレーニングしましょうか?

2009年5月23日土曜日

自分の行動について その2

大西です。

 今月のABA研究会終了後、翌日が休日でしたので気分転換にネットカフェへ行きました。そこで、なぜネットカフェに行くのか考察してみました。

先行刺激 お金がある ネットカフェが近い 翌日休み 帰ってもすることなし
後続刺激 そんなにお金が要らなかった↑ たくさんの雑誌で情報収集できた↑ 気分が良くなった↑

などです。

色々ありますが、最近自分の行動の原点みたいなものを見出したような気がします。

それは  食欲  です。 

そこのネットカフェでは、ドリンクバーはもちろんのこと自分でソフトクリームをマキマキできちゃうのです。しかも、チョコレート味など数種類のシロップがかけられます。実は、格別おいしいわけではありませんがなぜか食べたくなるのです。そこのネットカフェへ行く行動は、そのソフトクリームが食べられることがとっても大きな好子になっていると考えています。

 色々と自分のについて考えると 僕は人に比べ食欲が行動源となっているようです。もちろん他にも様々な要素が絡んでいると思いますが、現在のところ食欲を利用してセルフマネジメントに挑戦することが有効だと考えています。

2009年5月15日金曜日

自分の行動について

最近1日1冊ペースで読書をしている大西です。

 なかなか本を買っても読まなかった私ですが、最近暇さえあれば本を読んでいます。仕事の休憩時間でもひっそりとトイレで読んでいるほどです。本の内容はABAと関係ないことではありますが、ABAに当てはめ考えることが多いのでどんな本を読んでも先行刺激や後続刺激の考察には役に立つことが多々あります。

 なぜ、今回は特定の著者の本を読む行動が生起しているかというと、単に面白く興味深い情報が書かれているからだと考えています。読み進めるほど、満足感やなるほど へぇー(トリビア風) すげー という好子が出現するのです。以前から本を読むということは、自分自身でも是非生起させたい行動でしたので、単に本を買ったりだとか読み易いように環境を整えたりだとか、机の上に本を置いてみたりだとか色々工夫してみましたがだめだったものです。

 同様に4月のマラソン参加に向けダイエットへの介入を数ヶ月前から行っていましたが、結果体重は落ちたものの、介入の意図とは別に完走できなかったらどうしようという不安から直前の1ヶ月ほどで食欲が落ち、自然に食べる行動が減少した結果成功したものでした。

 そのようなことから、例えば忘れ物をなくすための介入など日常生活における細かな所でABAを活用するのは有効かもしれませんが、今の僕のABA的思想ではなかなかセルフマネージメントをできないのが本当のところです。自分自身なぜ今その行動が生起しているかをよく分析し、好子嫌子の有効活用ができるようになれば、もっと楽しい人生が送れるような気がします。例えば、人に話すと軽蔑されるようなことや自分でも無意識に考えまいとして避けてしまっているようなことが、好子や嫌子となっている可能性もある思います。(例えば何かにコンプレックスがあり、それを拭うためにする行動は生起されやすいとか) とにかく、生起させたい行動を生起させ、継続できるようにすることが行動分析学を利用する価値と思っています。

 こんな考えをしていますがどうでしょうか?

2009年4月25日土曜日

2009年度 徳島ABA研究会

tanakaです。

昨日、今年度初めての徳島ABA研究会の月例会がありました。
いのこさんがスカイプで参加してくれたり、保護者の参加が3名あったのも、嬉しかったです。
それから、鳴門教育大学院のM1の方や、徳島大学院など学生さんの参加もありました。その他は小学校や養護学校教員、福祉施設職員の方です。また、今回はT病院の訓練担当の先生方も3名してくださり、職種が少しずつ広がってきているようでいいスタートがきれたと思います。

内容は、ABC分析の考え方や、問題行動の機能について、演習を中心に進めました。短い時間でしたが、チームによってはアイデアやひらめきがでたチームもありました。盛り上がったようでよかったです。行動の前後で考えるコツやミソなどを参加者が学んでくれたのなら、よかったのですが。どうだったかな?

今年度も、毎月1回、第3金曜日に月例会を行います。興味のある方は是非、ご参加下さい。よろしくお願いします。<(_ _)>

2009年4月18日土曜日

スリッパをはく

tanakaです。

寒い冬。私は2階のベランダに出る時、ベランダのスリッパに履き替えず、いつも室内用のスリッパでベランダに出て洗濯物を干してました。その理由は、風呂上りに洗濯物を干すので、素足です。ベランダのスリッパを履いたら超冷たいというのがあったと思います。

つまり、ベランダのスリッパをはく行動が強化されなかったのです。

A:ベランダにスリッパ
B:ベランダのスリッパをはく
C:冷たい(↓)

しかし、室内用のスリッパでベランダに出ると、ベランダのごみなどが室内用のスリッパについて、室内がちょっと汚れるのでは?という嫌子も出現します。しかし、私の場合、多分それでも、「冷たくない」という随伴性の方が競り勝っているようです。

A:室内用のスリッパ
B:室内用のスリッパでベランダに出る
C:室内がちょっと汚れる(↓)(-)+冷たくない(↑↑)

そして、春。暖かくなりました。室内では裸足の私。ベランダに出る時は必ずベランダ用スリッパを履いています。暖かくなったという確立操作が働いたみたいです。季節が解決してくれたのですが‥。
数ヵ月後にまた冬がきますね。解決策を考えなければ。ちょっとした日常のABC分析でした。

(-_-;)

最近、本当に暖かくなりました。季節が変わり、新しい環境で体など壊さないようみなさん、ぼちぼち頑張りましょう。(^_^.)

2009年4月5日日曜日

引継ぎ

tanakaです。
年度末が過ぎ、新しい年度になりました。
新しいクラスの引継ぎや準備をしなければなりません。

それから、転校した児童がいて、新しい転校先の先生に引き継がなければなりません。

それから、徳島ABA研究会の会長が県外に出てしまったので、会長の仕事を誰にどう引き継いで、維持していくのかを考えなければ。結構会長に頼っていたよなぁ。

なんだか、そんなこんなでバタバタの時期です。(^_^.)

でも、いろんな引継ぎをして思ったことは、やはりABAの共通言語がある人とは、引継ぎがしやすかったし、スムーズでした。小学校でも、養護学校でも引継ぎのシステムなんかはしっかりやりたいんだけど、なかなか難しい問題も山積していますね。

さぁ、いよいよ新しい年度もスタートします。ぼちぼち頑張ろうっと。
しかし、教室の物を運び出したり、整理しすぎたせいか‥。今朝起きたら、右肩が上がらなかった。それに痛い!もう年なのか‥。ちょっと、飛ばしすぎかも。ぼちぼちいきます。(-_-;)

2009年4月1日水曜日

いのこの個人ブログをリンクしました

いのこです。

このたび,遠く離れたK県Y市K浜に単身赴任することになり,3年間つとめたABA研究会会長を"Tなか"さんに譲ることになりました。
心温まる送別会を開いて下さったり,いろいろな励ましの言葉をいただいたり,本当に皆さんありがとうございました。
怒濤のような残務処理,引っ越し作業を乗り越えられたのは,皆様方,仲間のおかげです。

「いのこは,生まれて初めての一人暮らしで,死ぬんちゃうか?」という,県内外の有識者のご期待に答えるべく,個人ブログをこのABA研ブログにリンクさせていただきました。
ブログが元気に更新されている間は,死なずに生きているので,時々ご覧下さい。

ブログは,
"行動は増やしたり減らしたりできる"
です。
これは,行動分析という考え方を学んだ私が,最も大切にしている言葉です。
行動の原理を知ることができれば,行動は増やしたり減らしたりできます。
これは,「常に前向きに生きる」ということと同義です。

皆様,時々ご覧下さい。

P.S.
"論文を書こう!"シリーズも,5月はじめには再開したい!!
あと,2回ぐらいで書けそう。

2009年3月27日金曜日

共通言語

tanakaです。

今年度も、もうすぐ終わりです。
この1年間、同じクラスをK先生と一緒に担当させてもらいました。
K先生は、徳島ABA研究会主催のサマースクール初級コースに参加したことがあります。

そのせいもあって、この1年間はABAに関する用語をたくさん使えました。
問題行動を起こしている時は、「注目を与えないで消去しましょう」とか、「この良い行動は思いきり強化しましょう」とか。「今の行動はバーストだから、すぐに反応せずに見守りましょう」とか。その他にもトークンエコノミーシステムやプロンプト、好子、嫌子などなど。

チームでこうした『共通言語』が使えるのは本当に助かりました。行動の原理原則にあった指導ができました。このおかげで、この1年間子どもは本当によく伸びました。

ある子どもは、6月の1週間の問題行動(叩く、走り出す、暴言、私語など)数が196回でした。しかし、3月初旬には23回まで減りました。

ある子どもは掛け算の九九を習得しました。ある子どもは、朝の活動中の私語がなくなり、朝の活動をスムーズに進められるようになりました。

ABAの共通言語を使って指導した結果、大きな成果がでた1年間でした。
共通言語があるということはとっても、大事だなぁと実感した1年間でした。そして、何よりも子どもの行動が「変わった」、「できた」を実感できたことが私たちの好子になった1年間でした。

2009年3月21日土曜日

チャレンジ日記と汽車旅行

tanakaです。
春の講座が終わり、ホッとしていたら‥。卒業式練習や通知表の時期になり慌ただしい毎日です。

私のクラスではA君が毎日「チャレンジ日記」をつけています。チャレンジ日記は、学校や家庭でチャレンジしたことを書く日記です。1ページには4つのチャレンジが書き込めます。例えば、

■洗濯たたみ
■宿題のプリント2枚
■朝6:30に起きる
■声の大きさ1で話す
■お父さんが帰ってきたら「お帰りなさい」と言う

など色々です。チャレンジできたら先生やお母さんの合格印がもらえます。これは、富山大学の附属養護学校が実践されていて効果をあげています。書籍もたくさん出ています。

さて、今回このAくんのチャレンジ日記が100枚たまりました。何と、この1年で400個のチャレンジに挑んだことになります。素晴らしい!!

チャレンジ日記が100枚たまったご褒美は、「徳島駅までの汽車旅行」です。その汽車旅行にも行ってきました。100枚たまったことを褒めながら、徳島駅までの汽車旅行を楽しみました。徳島に着いたら、トンカツを食べたり、そごうで遊んだり、公園で鬼ごっこをしました。次は200枚ためると言って、張り切っています。

親御さんもチャレンジ日記が励みになり、Aくんが毎日頑張ってくれると言ってくれました。100枚たまると日記もなかなか重みがでてきます。A君は100枚をぱらぱらめくりながら本当に嬉しそうです。頑張った成果が目で見えるって大事ですねぇ。
(^^)/

2009年3月19日木曜日

楽天市場のトークンシステム

大西です。

 みなさんは楽天市場を利用したことがありますか?この大不況の中、売上高・営業利益が過去最高になっているというショッピングサイトです。数年前にプロ野球球団の新規参入の際、ホリエモンを応援していたのに横から出てきて参入を勝ち取ったので 『絶対に楽天なんか利用しないぞ!』 という強い意志を持っていましたが、いつのまにか楽天市場で買い物やホテル予約、高速バス・飛行機予約までしてしまっている有様です。

 これは何かというと貯まりやすいポイントシステムと商品の多さにあると考えています。楽天市場は、前述のとおり何でも取り扱っており、市場に出品している会社同士が競い合うのでそこらの店で買うよりも安いのです。その上、ヤマダ電機のように利用料金がポイントでキャッシュバックされます。ポイント10倍なんて時もあり、商品代金の10%が翌月に利用できます。たとえば、1万円のものを10倍のときに買うと1000円のものが無料で買えるのです。ヤマダ電機で1000円分のポイントをもらってもあまり使い道が少ないと思いますが、楽天市場では1000円もあれば欲しい本もタダ同然で購入できます。(ちなみに今楽天bookでは送料無料ポイント10倍セールをやっています)

この味を一回味わってしまうと、もう抜けられません。ポイントで無料で買い物ができるということがバックアップ好子となりそのポイントをためたくて仕方がなくなるのです。しかも、そのポイントシステムは実によくできていますので、例をあげますと

◎楽天キャッシュカードを作成するともれなく5000ポイント
◎そのカードを利用して決済するとポイント1%上乗せ
◎利用頻度により楽天会員の位が上がりポイント率が上がる
◎楽天トラベル、ブックス、携帯での利用など複数場所で購入するとポイント率アップ
◎アンケートでポイント
◎金曜日はポイント3倍

など、実に巧妙な手口でポイントを貯めさるために買い物へと導いてくれるのです。たとえばamazonと同じポイント付与率でも楽天ポイントに上乗せされるので楽天で買おうと思うし、ついついあまり必要の無いものも買ってしまいます。

 ってなわけで、楽天市場が行っている商品を買ってもらう行動に対するトークンシステムを用いた介入は、大西にとって非常に有用で消費率は有意(p<0.001)に向上しているのでした。

2009年3月13日金曜日

忘れ物!春の講座にて


3/7(土)開催の,春の特別講座にて,以下の忘れ物がありました。

・ウールのひざ掛け(色は紺,チェック柄)

お心当たりの方は,附属特別支援学校(088-653-0151)猪子まで,ご連絡下さい。

2009年3月7日土曜日

春の講座が終了し考えたこと

大西です。

 本日春の講座が終了しました。ポスター発表された先生方、責任者の先生お疲れ様でした。それに、道城先生ご後援ありがとうございました。非常に有意義な一日となりました。

 このブログはABA研究会なので春の講座で気になったことをABC分析してみたいと思います。

それは、『ポスター発表する』という行動です。今回のポスター発表は30件ほどありましたが、そのうち10件はABA件スタッフのものでしたが多くは初めて発表する先生が多かったと思います。なぜ、ポスター発表をすることを不思議に思うのかと言われるかもしれませんが、僕の職業(理学療法士)ではほとんどの人が発表することを嫌がるのです。毎年、県学会でも発表者が足りず内々で補充し合うほどなのです。だからこそ、なぜ特別支援学校の先生は発表をするのかとても興味があるのです。今日は、すべての発表を見させていただき、質問しても発表者の先生はとってもやる気で、やらされている先生はいないようにも感じました。ほんとにすごいことだと思います。

 僕が考える発表することの嫌子になりうることを挙げると
●色々準備が大変(しないほうが楽)
●本番で緊張する
発表に対する質問にうまく答えられない 恥をかく

などが、考えられます。とくに太文字の発表に対する質問にうまく答えられない 恥をかくというのが一番の嫌子ではないのかなと考えています。僕の職業では知識を自慢するような心ない質問が多いのも事実です。しかし、春の講座はどうでしょうか、発表者も質問者も皆生徒の問題を解決するために行動分析学を用い一生懸命です。知識をひけらかす人なんていません。当たり前かもしれませんが、特別支援学校部外者の私にとっては、それをとってもとってもうらやましく思うのです。さらに反省会では、スパーバイザーの先生が発表者の中に寂しそうにしていた人もいた、そこをなんとか活発に質疑応答できるようになんとか改善しなければとも言っていたほどです。望ましい行動を、どうやって引き出すのか考えていると、必然的に相手の傷つくことや嫌子になるようなことはしないようになるのではないでしょうか。

 いやー ABAってほんとにいいもんですね。




2009年3月5日木曜日

向山洋一先生

大西です。

先日、会社の研修会で向山洋一先生の公演を聴く機会がありました。教育関係ではとても有名な先生だそうで、とても面白くためになる公演でした。

 先生は、伸びる子供の10箇条というのをおっしゃられており、たとえばその1が [甘いジュースを飲まない子] だそうである。この理由として砂糖を食べすぎると、カルシウムがこわれていくそうです。不足するといらいらとして落ちるかなくなります。心の安定がなくなり、意欲低下や集中力の低下につながるそうです。他にも、早寝早起きやテレビやゲームをしないことなどたくさん述べられていました。

 たとえば、生徒に対して [集中して課題に取り組んでもらいたい] とします。 そこでABAを活用すると、先行刺激の整備として、周りの環境を整えたり、目標を具体化したり、後続刺激でほめたり、フィードバックしたり、グラフにしたりするかと思います。

 ただ、このたびの公演を聴き、実は先行刺激に対してもっと大きな介入をすることができるのではと考えました。上記の [集中して課題に取り組んでもらいたい] 場合に、例えばジュースを飲むのを親と相談して減らすことで集中して取り組める時間が増える可能性もあるのではないかということです。

 標的行動の直前の環境設定が、先行刺激の整備と考えがちでしたがもっと大きな視野で、ノートを丁寧に書くことや鉛筆を使うこと、早寝早起きをする、テレビを見過ぎないなど、日常生活で基礎的な事を大事にすることが望ましい行動を生起させる可能性を持っていると思いました。

 僕は教育関係者ではありませんが、そういった考えに至りました。教育の劣化が叫ばれている昨今、教育に関わっており、ABA的な介入などに取り組める徳島ABA研究会の先生方をとてもうらやましくも思いました。

2009年3月1日日曜日

学び手は常に正しい

田中です。今年度は、勤務する小学校でクラブ活動を利用して、通常学級に在籍する気になる児童の支援を行いました。この中で、色々な教材を作ったり、クイズ問題を作成しました。そして、これらの教材やクイズ問題を実際に授業に使う前にテストユーザーにお願いして、ユーザーテストを行いました。すると分かりにくいところが分かって、改善のポイントが見えます。これをもとに、さらに分かりやすくなるよう改善していきます。ユーザーテストを行った教材は、結構子どもにも受けはよかった!!(^^)/

「学び手は常に正しい」

この考え方で、ユーザーテストを繰り返すと本当に質の高い教材や問題が出来上がります。大学院時代に島宗先生からかなりトレーニングを受けました。現場でいかせることが多く役立ちました。

しかし、このユーザーテストを捻出する時間を作るのが大変。そこで、週間課題リストの出番。その週の課題リストとして書き出すことで、何とか実施にこぎつけます。なかなか生起しない行動を引き出すのに週間課題リストは役立ちます。

色々な手を打って頑張ってきたクラブ活動での支援。支援の根底にはずっと、「学び手は常に正しい」があったように思います。来週はいよいよ報告会です。がんばるかぁ。

2009年2月22日日曜日

3月7日は徳島に行こう!!

田中です。この1年間、我が小学校で取り組んできた研究成果を報告することになりました。

「通常学級に在籍する気になる児童への支援」実践報告会の案内

通常学級に在籍する気になる児童をクラブ活動で支援した実践研究報告会が行われます。興味のある方は是非ご参加下さい。

日時:平成21年3月7日(土)9:15から11:30
場所:阿南市立富岡小学校会議室(徳島県阿南市領家町)
対象:小学校特別支援教育コーディネーター、特別支援教育に関心のある教員
詳しくは徳島ABA研究会HPをご覧下さい。

そして、この日の午後は春の特別講座(徳島ABA研究会主催:詳しくはHPをご覧下さい)が鳴門教育大学附属特別支援学校で開催されます。

この日のお勧め研修コースは次の通りです。

9:00から実践研究報告会に参加(富岡小学校)
11:30から移動、昼食
13:30から春の特別講座に参加(鳴門教育大学附属特別支援学校)

3月7日は徳島に行きましょう!!

2009年2月15日日曜日

論文を書こう!その5結果報告

いのこです。
その5結果報告をします。

結果報告
以下の通り,無事,書けました!
1.考察の以下の引用文献を再検索する。
Ⅳ.考察1.用語テスト:対照群の設定や研修参加候補者を実験群と対照群へ無作為に割振ることが難しいといった問題が生じる(先行研究で序論で引用している論文から,この問題を抱えているものをここに引用すること
↓ ↓ ↓
対照群の設定や研修参加候補者を実験群と対照群へ無作為に割振ることが難しいといった問題が生じる(後藤・小林・斎藤,2003;菅野・小林,1997)。
Ⅳ.考察1.用語テスト
↓ ↓ ↓
今後は,日常の保育における「気になる子ども」への対応を行動観察し,筆記テストの得点と望ましい保育行動との間の関係を検証することも必要であろう(同じような提案をしている論文があれば引用すること同様の提案をしている論文は無かったので,以下のように修正しました。)
↓  ↓  ↓
今後は,筆記テストの得点と望ましい保育行動との間の関係を検証するために,先行研究が提案する「適切な指示」「機能的な賞賛」「適切な援助」「弁別刺激提示行動」といった変数(大羽ら,2007;重成ら,2003)についても検討を行うことが必要であろう
・Ⅳ.考察
2.原因・解決策記入テスト:問題行動の原因をいくつかの典型的なパターンに分類することが学習目標とされていたが(そうした先行研究で序論で引用しているものをここに引用すること
↓ ↓ ↓
問題行動の原因をいくつかの典型的なパターンに分類することが学習目標とされていたが(Iwata et al. 2000Moore et al. 2002Wallace et al. 2004)

感想

今回は,死ぬかと思いました。
実作業時間は,8時間。
日曜日を一日つぶしました。
普通の社会人のやることではない!!!!

やはり,文献再検索というのは,予想通り大変な作業です。
私のやり方が,未熟なのかもしれません。
これからも,文献検索とそのまとめ方については,まだまだ練習が必要だと実感致しました。
それから,英語も勉強したい(涙)!!

けど,自室の机の下は,今日の作業できれいになりました!ばんざーい。
皆さん,論文って偉大ですよ。
なんとなく,今の実感。

2009年2月14日土曜日

嫌子出現による強化?

大西です。田中さんの上書き投稿ごめんなさいm(_ _)m

タイトル嫌子出現による強化?ですが強化されているならばそれは嫌子出現ではなく
好子出現です。

それは分かりますが、こんな風に考えました。

先日ニュース番組で僕の尊敬する須藤元気さん(現在レスリング部の監督)が、部の
強化合宿中部員に対して、うさぎ跳びで階段を上がる練習をさせていたときの話です。

 須藤監督は、キツイ、もうダメ、死ぬ、まだこんなにしなきゃなんない!といった様な
ネガティブな発言が部員に多く見られることに着目しました。

 ネガティブな発想では、よいパフォーマンスに結びつきません。逆に苦しくても楽しい
とかうれしいといったようなポジティブな発言が必要と考えました。

 そこで、彼はポジティブな発言を促そうとこんな介入をかけたのです。

  “ もしネガティブな発言をしたら、その場で即腕立て伏せ ”

です。

 これを分析すると、ネガティブな発言を嫌子出現による弱化のテクニックを使って減ら
そうとしています。このテクニックを使う場合、弱化因子が無くなると行動は再び起こる
ようになり、できるならは好子出現による強化を心がけ、自己内在型の強化刺激となる
ようにし強化因子がなくなっても標的行動が生起するように心がけることがABA的な基
本です。

  “ ポジティブ発言に対し注目賞賛やトークンで強化 ”

が、一般的なABA学習者が思いつく解答だと思いますし、自分もそう思いました。

しかし、先日のニュースを見て須藤氏が部員へ 『きつかった?』 と問うと 『はい!』 
と答える部員に対して 『はい!それじゃあ さらに腕立て伏せ!』  と言いネガティブ
な発言をした部員にさらなる腕立てを強要していました。

 そのときの部員の顔を僕は見逃しませんでした。なんとやっちまったーっ的な笑顔で
腕立てをしていたのです。須藤さんとの問答がおもしろかったのでしょうか。

 その後 その部員は、きつくても 『楽しい』 『うれしい』 といった発言に変わってい
ました。

 いわゆる、罰は嫌子と考えられがちですが、この場合の罰は、好子だったのではと
考えています。僕は、罰はいけないことと考えていましたが、場の雰囲気や指導者に
よって罰も好子となり得ると分かりました。

 実は、好子も嫌子も紙一重かもしれませんね!!

旭山動物園と行動展示

田中です。年末にリフレッシュ休暇を利用して、北海道の旭山動物園に行ってきました。そして、現在公開中の映画、「旭山動物園物語・ペンギンが空を飛ぶ」も見ました。

日本最北の動物園ですが、月間入場者数日本一を記録するなどとっても有名な動物園です。
普通の動物園は形態展示といって、檻や柵の中に動物がいて、その動物を見るのが普通です。しかし、これだと動物は寝ているだけであんまり面白くない。最近は生態展示と言って、できるだけ生まれた環境に近い状態を作る出す動物園も多いそうですが、これも形態展示と一緒で動物はあんまり動かず、動物園の来場者はあんまり楽しめない。
 
 そこで、旭山動物園が考えたのは「行動展示」です。動物の習性をよく考えて、動物が動きやすい環境をたくさん作り出したのです。動物がよく動く随伴性も整備されていましたが、私たちが「動物を見る」行動もよく強化されました。確かに、園内の動物はよく動いて、来場者の歓声が多かったです。特に動物がよく動く場所や、通り道に私たちを誘導するような建物の工夫もなされていました。

なるほどなぁと思いました。やはり、いつも寝ている死人テストにひっかるような状態ではなく、常に動いている行動型の動物は見ていて面白かったです。でも、やっぱり寝ている動物もいました。でも、その動物は上を見上げたら、すぐそこで寝ていました。こうした展示も面白かった。

学校の子どもは動物園の動物じゃないんだけど‥。子どもたちがどんどん動ける環境を作ってあげるのは私たちの仕事なんだろうなぁ。動かない(勉強しない)のは、動物のせいではない。環境を操作するだけでこんなに動ける(勉強する)ようになるんだから。

2009年2月11日水曜日

論文を書こう!その5

いのこです。
いつまでも休憩してはいけない。
「論文を書こう!その5」いきます!

*** 行動契約書 *****************
私(いのこ)は,このブログの読者に対して,以下の標的行動の実行を約束します。

標的行動
1.考察の以下の引用文献を再検索する。
Ⅳ.考察1.用語テスト:対照群の設定や研修参加候補者を実験群と対照群へ無作為に割振ることが難しいといった問題が生じる(先行研究で序論で引用している論文から,この問題を抱えているものをここに引用すること
Ⅳ.考察1.用語テスト:今後は,日常の保育における「気になる子ども」への対応を行動観察し,筆記テストの得点と望ましい保育行動との間の関係を検証することも必要であろう(同じような提案をしている論文があれば引用すること)。
・Ⅳ.考察
2.原因・解決策記入テスト:問題行動の原因をいくつかの典型的なパターンに分類することが学習目標とされていたが(そうした先行研究で序論で引用しているものをここに引用すること
2.完成できたか,できなかったかを,実行期限までに,このブログに報告する。

実行期限
2009年2月15日(日)24:00

約束履行,不履行の結果
1.約束履行時は,ホッとします。
2.不履行の時は,約束を守れなかったことをブログで表明し,その書き込みは削除しません。また,「約束守れませんでしたね」といったコメントを下さった方には,「申し訳ありません」と陳謝します。

2009年2月11日(水)11:20 いのこ
*************************

今回は,ちょっと手間がかかりそうな引用文献の再検索。
自室の机の下が引用文献の山になっていて,その状態が1年以上つづいています。
妻から「はよ,片づけんかい!」と何度も怒られているその山に,今回やっと人手が入りそう。
がんばります。おー。

2009年2月7日土曜日

論文を書こう!ちょっと休息編

いのこです。

1週間,論文を書こうプロジェクトをお休みしてしまいました。
行動契約がスタートすると「論文を書く」行動が強化されるのは確実でしたが,「行動契約を書き込む」という行動が,やや弱化気味。(^^;
まあ,先週~今週はハゲシク忙しかったので,お許し下さい。
時には,休憩も必要だ。

「論文を書こう!その5」は,明日スタートします。おす。
田中です。最近思うこと。

小学校で困っている事例を相談されて、解決策を考える時があります。最初は小さな問題行動なんだけど、その問題行動に注目という好子を与えて、小さな問題行動がさらに大きな問題行動になっている場合があります。

問題行動に代わるような「よい行動」を見つけて、スモールステップで即強化。しかし、このよい行動を見つけてスモールステップで強化するのは難しい。

チームで話し合って解決策を探るには、サマースクールで学ぶ強化や好子、ABC分析などの共通言語が必要。千里の道も一歩から、ちょっとずつ研修会や勉強会、事例研究を積み上げ、仲間を増やしていくしかないですねぇ。

2009年2月4日水曜日

ABAは簡単ではない・・

大西です。

  先日、オークションで落としたジャンパーを奥さんにクリーニングを出しておくよう頼んでいました。でも、数日してもなかなか出しておいてくれません。 さてと、 “クリーニング店に出しに行く” という標的行動について奥さんに介入でもかけるぞ!と 解決策飛びつき型で案を練りました。

以前、何かの研修で 朝玄関にゴミの袋を出しておくとゴミの日にゴミを出し忘れないという解決策があったことを思いついたので、出してもらいたいクリーニングを玄関に置いておき仕事に出ました。奥さんが仕事に出る際には嫌でも目に入り忘れることはないだろうと確信していました。

 仕事から帰宅すると案の定クリーニングはなく  『やっぱり僕の介入は一流だな。もしかして天才肌?』 とも思うほどうまくいったと喜んでいました。

 そして、数日後の休日にどうしてもその服が着たくなったので、『クリーニングの引換券ちょうだい!僕が取りに行くよ!』 と言ったところ、『別に今日じゃなくてもいいでしょ』 と言うのです、どうしてもその服が着たかったのでもう一度 『早くちょうだいよ!』 と催促してみました。

 次の瞬間 なぜか奥さんの顔色が変わり 『クリーニング 出してない・・・』 と言うのです。なんと、玄関から押し入れに持っていき隠していたではありませんか。

 今日その服が着られないことと、僕はABAの天才肌ではなかったことが分かり、ショックで言葉にもできませんでした。

 数日後、改めて考え直しましたが 解決型飛びつき型では、やはり標的行動を的確に生起させることには不十分なことが分かりました。そのほか、ABAを知っている人間の行動と知らない人間の行動は違うことが分かりました。僕は、ABAを少し知っているので玄関にクリーニングがあったら出すという行動は、100%生起する自信があるので、奥さんも必ずそうしてくれると思い込んでいました。相手に当てはめて考えなければいけません。

 まさか、隠すという行動が生起するとは・・・ 人間の行動は奥が深くておもしろいものです!

2009年2月1日日曜日

ベースラインの記録

田中です。今年は春の特別講座(3月7日)でポスター発表するために事例研究に取り組んでいます。
そのためには、今年こそ記録をしっかりとらなければ。

そこで、ベースラインの記録をいくつかとって面白いことが分かってきました。例えば離席の多かったAくん。指導しなければ‥と思っていたのですが。記録をとってみると、離席数は以外に少なく、そんなにたいした問題でなっかたりすることが分かりました。私の主観的な思い込みでした。

それから、複数の教員で指導をしている授業で記録をとる場合です。もう1人の先生と、記録をとる行動を具体的に決めておかないと記録が取れません。そこで、具体的に行動を定義して数をカウントしていきます。すると、以外にカウント数が多かったりすることがありました。これはいいかな?と思っていた行動が、数字で表すことにより、実は指導しなければならないことだったりします。教員同士の共通理解にも役立ちます。

ベースラインの記録をとるって大事ですよね。具体的な内容は3月7日に発表します。皆さん、是非春の特別講座に来てくださいね!!

2009年1月31日土曜日

論文を書こう!その4結果報告

いのこです。
その4結果報告をします。

結果報告
以下の通り,無事,書けました!
1.方法Fig.□にカテゴリ番号を付ける。










2.考察の引用文献の再検索
既存の教科書
Cardon,2007;市川,2006;野呂,2006;佐々木,2006;杉山・島宗・佐藤・マロット・マロット,1998;島宗,2000;服巻・島宗,2005;山本・池田,2007から吟味して精選したが

感想
今回も,けっこう大変でした。
実作業時間は予定の2倍の2時間。
読みが甘かった。

その5は,来週アップします。

2009年1月25日日曜日

論文を書こう!その4

さて,「論文を書こう!その4」いきます!

*** 行動契約書 *****************
私(いのこ)は,このブログの読者に対して,以下の標的行動の実行を約束します。

標的行動
1.方法に関する以下の修正を行う。
・Fig.□にカテゴリ番号を付ける。

2.考察の以下の引用文献を再検索する。
・Ⅳ.考察1.用語テスト:既存の教科書(野呂先生の教科書など,先行研究で序論で引用している図書をここに引用)から吟味して精選したが

3.完成できたか,できなかったかを,実行期限までに,このブログに報告する。

実行期限
2009年1月31日(土)24:00

約束履行,不履行の結果
1.約束履行時は,ホッとします。
2.不履行の時は,約束を守れなかったことをブログで表明し,その書き込みは削除しません。また,「約束守れませんでしたね」といったコメントを下さった方には,「申し訳ありません」と陳謝します。

2009年1月25日(日)17:45 いのこ
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今回も,2つ。
けど,「その3」に比べると少し作業量は小さめ。
今週は,かなり忙しいことが予想されるので,小さくしてあります。
ウィークデーは研発の準備で忙しいし,
2/1(日)が,オーケストラの演奏会なので,日曜日に作業することは不可能です。
というわけで,報告期限も1/31(土)というわけです。
今回も,がんばります。おす!

2009年1月24日土曜日

論文を書こう!その3結果報告

いのこです。
その3結果報告をします。

結果報告
以下の通り,無事,書けました!


・Ⅱ.方法3.研修効果の評価(1)用語テスト:資料として全問題を添付する。
添付しました。

・Ⅱ.方法2.研修会(3) 原因推定と解決策立案の演習を再執筆する。
「問題行動の原因推定」「原因推定数を増やす」の単元では,まず原因推定の数を増やすことの重要性を教示した上で,「自由時間に友だちを叩く」という問題行動の例を挙げ,それに対応する7種類程度の原因推定を行って見せた。さらに,参加者が障害の特性や行動分析学的な観点から原因推定を行いやすくするために「原因推定のヒント」を配付した(Fig.☆)。そして,それぞれのグループごとにメンバーが記述した問題行動の中から1人の例を選ばせ,グループで原因推定を協議させ,推定数を報告させた。さらに,それぞれのグループの推定数をホワイトボードに書き出した上で,推定数が増加したグループを言語賞賛した。この演習を第1回および第2回研修会でそれぞれ2回ずつ計4回繰り返し,この単元に費やした時間はおおよそ100分間であった。
原因に対応する解決策立案の 単元は,第2回研修会の「原因推定数を増やす」単元の直後に行った。演習の前に,原因に論理的に対応した解決策を考えることの重要性を教示した。演習で は,直前の単元においてグループで原因推定した2種類の問題行動のうちの1種類について,そこに推定された原因の中から「より確からしい」と思われるもの を3つ選ばせ,グループで対応する解決策を協議させた。さらに,それぞれのグループの解決策数をホワイトボードに書き出した上で,策定数が増加したグループを言語賞賛した。この演習を2回繰り返し,この単元に費やした時間はおおよそ40分間であった。」

感想
今回は,大変でした。
実作業時間は3時間。
最近,勤務先の学校の研究発表会が近いので本業が忙しく,今日(土曜日)の午前中はくたびれて着手できませんでした。
うーん,次回は大丈夫かな?

残る作業数は,大小取り混ぜて9個です。
1回に2個ずつ片づくとして,5週間。
さて,今年度中に投稿にこぎ着けるでしょうか?
こうご期待。

その4は,明日アップします。

2009年1月18日日曜日

論文を書こう!その3

さて,「論文を書こう!その3」いきます!

*** 行動契約書 *****************
私(いのこ)は,このブログの読者に対して,以下の標的行動の実行を約束します。

標的行動
1.以下の方法の記述修正を行う。
「Ⅱ.方法3.研修効果の評価(1)用語テスト:資料として全問題を添付する。」
「Ⅱ.方法2.研修会(3) 原因推定と解決策立案の演習を再執筆する。」
2.完成できたか,できなかったかを,実行期限までに,このブログに報告する。

実行期限
2009年1月25日(日)24:00

約束履行,不履行の結果
1.約束履行時は,ホッとします。
2.不履行の時は,約束を守れなかったことをブログで表明し,その書き込みは削除しません。また,「約束守れませんでしたね」といったコメントを下さった方には,「申し訳ありません」と陳謝します。

2009年1月18日(日)8:54 いのこ
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今回は,2つの部分を修正するように約束してみました。
特に2番目は推定作業時間3時間と大きな作業だけど,来週の土曜日は作業時間が多く取れそうなので,がんばってみます。

春の特別講座(3月7日)開催のご案内

今年度も徳島ABA研究会「春の特別講座」を開催します。

今年度の講座には,上越教育大学大学院学校教育研究科特別支援教育実践研究センターの道城裕貴先生をお招きします。通常学級に在籍する気になる児童の理解や具体的な支援のあり方について,応用行動分析の視点から様々な展開のアイデアをお話しいただきます。
また,本年度,小学校や特別支援学校で行われた事例研究のポスター発表を行い,どんな子どもにどんな支援ができるのか,具体的な情報交換の場を提供します。特別支援教育に関わる教師,保育士,関係の方々のご参加をお待ちしております。

日 時:2009年3月7日(土)13:30~17:00
場 所:鳴門教育大学附属特別支援学校体育館(徳島市上吉野町)
参加費:無料
参加申込:特に必要ありません。当日,お気軽にお越し下さい。
対 象:特別支援教育に関わる保育士,幼・小・中・高・特別支援学校等教員,関係機関職員,保護者,一般
主 催:徳島ABA研究会
後 援:徳島県教育委員会,徳島県特別支援教育研究会,徳島新聞社,NHK徳島放送局


詳しくは、下記の開催要項をご覧下さい。
たくさんの参加をお待ちしています。
連絡先:徳島ABA研究会事務局(abakentokushima@gmail.com)

2009年1月17日土曜日

「できた!」が好子になる

田中です。先日、阿南養護学校の公開研修に講師として徳島に来られた山本淳一先生。先生の著書はサマースクールの教科書にもなっています。その山本先生との飲み会での席上、Aさんがこんな質問を山本先生にしました。「先生はどうして、行動分析学を勉強しはじめたんですか?」

山本先生は学生時代にABAのある方法を使って、自閉症のお子さんに発語の指導を始めたそうです。周囲の関係者は絶対無理だといったのですが、発語が出て、周囲は驚いたそうです。山本先生自身も手引書を見ながら指導を行ったのですが、その効果に驚いたそうです。

やはり、ABAの魅力は子どもの行動が変わる、できるようになることです。この「できる」「できた」が私たち教員の本来の好子のはずなんですよね。

子どもの「できた!」が好子になるような、そんな随伴性が今の学校、教員には必要。改めて、そう思いました。そんな随伴性を整備できると、風通しのいい職員室になるんだろうな。(^^)/

山本先生からは、この他にもABC分析など学ぶことがたくさんありました。本当にありがとうございました。<(_ _)>

論文を書こう!その2結果報告

いのこです。
その2結果報告をします。

結果報告
無事,書けました!
各解決策カテゴリは排他的ではなく,解答が複数のカテゴリにまたがって評定される場合があった。例えば「お絵かきをしている友だちにしゃべりかける」問題行動の解決策として「友だちと席を離す」という解答がされた時,その解答は「近くに友だちが見えるから(原因カテゴリA1),友だちと席を離す(解決策カテゴリA1-a1)」と「友だちの注目が好子だから(原因カテゴリC6),友だちと席を離す(解決策カテゴリC6-a3)」のいずれの解決策カテゴリにも評定され得た。そうした共通する解決策カテゴリには,解決策カテゴリ文の後に「(A1-a1=C6-a3)」のように表記し,それぞれの解決策カテゴリ番号が同義であることを示した。

感想
今回は,作業時間1時間程度。その1よりも,少しホネがありました。
行動契約の効果については,締め切りが近づくに従って,金曜日ぐらいから「ああ,書かなくちゃ」と思うことが増えてきたこと。このように「書かなくちゃと思う」ことは,行動契約無しでは「時折まれに」しか見られない行動だったので,ある程度の効果はあるんでしょうね。
昨晩のABA研では,田中さんから「1万円札を,みんなの前で燃やしたらどうですか」という,血も涙もない(?)提案があったので,この行動契約で効果が無くなってきたら,そっちの「好子消失(焼失?)」も,試してみようかな。

その3は,明日,アップします。

2009年1月12日月曜日

論文を書こう!その1結果報告&その2

いのこです。
その1結果報告をします。

結果報告
無事,書けました!
「事前,中間,事後と3回実施した用語テストの平均正答率は,それぞれ39%20-64%),67%49-91),79%58-91)であった。」

感想
最初なので,簡単で具体的な課題設定をしたことが,達成につながった。
私は算数オンチなので,平均正答率の計算方法が分からず,「算術平均」「幾何平均」などの用語検索をしまくったあげく,結局「参加者得点合計÷(全問題数×参加者数)」という,ごく普通の計算に落ち着きました。

さて,「論文を書こう!その2」いきます!

*** 行動契約書 *****************
私(いのこ)は,このブログの読者に対して,以下の標的行動の実行を約束します。

標的行動
1.以下のさっぱり分からない記述に例を付けて,完成させる。
1つの解決策カテゴリが複数の異なる原因カテゴリに対応する場合は,解決策カテゴリ文の後に「(A1-a1=B4-a2)」(←意味不明なので例を下さい)のように表記し,それぞれの解決策カテゴリ番号が同義であることを示した。
2.完成できたか,できなかったかを,実行期限までに,このブログに報告する。

実行期限
2009年1月18日(日)24:00

約束履行,不履行の結果
1.約束履行時は,ホッとします。
2.不履行の時は,約束を守れなかったことをブログで表明し,その書き込みは削除しません。また,「約束守れませんでしたね」といったコメントを下さった方には,「申し訳ありません」と陳謝します。

2009年1月12日(日)14:45 いのこ
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今度のは,「その1」に比べてめんどくさい感がやや高め。
でも,1~2行程度の文章を考えるだけなので,実現可能性は高そうです。

論文を書こう!その1

いのこです。

私,今,大変な問題を抱えております。
それは「学会投稿論文を書く」という行動が起こらない,「見られない望ましい行動」タイプの問題です。
「書かなくてはヤバイ」と思う行動は頻発するのですが,「書く」行動はほとんど起こらない。
いかん,論文の鮮度が落ちちゃう。早く書かなくては。焦。

で,このブログを,私のパフォーマンスマネジメントに活用(公私混同?)させていただきます。
もちろん,このプロジェクトを公開することが,読者の皆様にも有用な情報提供となるように努力はいたしますが。

まず,ABC分析です。

現状ABC
 A:他の楽しいことあり
   論文ができていない
 B:論文を書く
 C:他の楽しいことができない(↓)
   論文がほんの少し出来上がる(-)

介入ABC
 A:ブログでの行動契約
   やがて約束を破ったことを表明する不安有り
 B:論文を書く
 C:約束を破ったことを表明する不安無し(↑)

行動契約とは,「行動をマネジメントするために他者と結ぶ約束で、標的行動と実行期限、約束を守ったときと破ったときの結果を明記する方法(行動分析学用語集より)」です。
日本語で読める論文もあります。

さて,私の今回の「行動契約書」は,以下の通りです。

*** 行動契約書 *****************
私(いのこ)は,このブログの読者に対して,以下の標的行動の実行を約束します。

標的行動
1.結果のセクションの以下の記述を完成させる。
Ⅲ.結果1.用語テスト:事前,中間,事後と3回実施した用語テストの平均正答率は,それぞれ20-64%),49-91),58-91)であった。」
2.完成できたか,できなかったかを,実行期限までに,このブログに報告する。

実行期限
2009年1月12日24:00まで

約束履行,不履行の結果
1.約束履行時は,ホッとします。
2.不履行の時は,約束を守れなかったことをブログで表明し,その書き込みは削除しません。また,「約束守れませんでしたね」といったコメントを下さった方には,「申し訳ありません」と陳謝します。

2009年1月12日12:30 いのこ
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以上,パフォーマンスマネジメント・プロジェクト「論文を書こう!その1」でした。
なお,行動契約は週一回のペースで更新し,毎日曜日に実行期限を設定するようにします。
既に,「論文を書く」の課題分析はできているので,続編が次々契約されます。
こうご期待。とほほ。

2009年1月5日月曜日

徒然なる新年

皆様、新年明けましておめでとうございます。田中です。本日からボチボチ、このブログに投稿していきます。今年もどうぞよろしくお願いします。<(_ _)>

今年もこのブログでABC分析のトレーニングを頑張ります(^_^.)

ABA研の仲間たち:K市にもABA研が…

いのこです。
今回は,「K市にもABA研ができそう…」という,なぞなぞみたいな情報提供です。

K市のF先生。
K市ってどこやねん!Fってだれやねん!アルファベットばっかりやないかーーーい!!
って,つっこまれそうですが。
なんせ,まだ未確定な部分が多いので,固有名詞はご勘弁を。

F先生は,私と同様に特別支援に携わる教員で,過去には徳島ABA研のサマースクールにも参加され,地元の養護学校でペアレントトレーニングを実施されるなど,とても積極的な活動をされている方です。
数ヶ月前にF先生から,「K市でも,徳島ABA研のような研究会を立ち上げたいので,協力して下さい」という相談をお受けしていました。
こちらからは,「研究会立ち上げの初期にはABAの専門家の助言があった方がいいですよ」とか,「研究会員同士の打ち合わせにはネットの掲示板機能が便利ですよ」など,チョー具体的なアドバイスを差し上げていました。

さすが行動派のF先生,早速ABA専門家の協力を取り付け,4月から研究会を立ち上げるめどが立ったと連絡がありました。すごい!
私は,寝正月でした。反省…orz
もう少しするとこのブログやHPでも,詳しい情報が提供できそうです。

ちなみに,福岡市でも教員が中心になって,
こんな↓ABA研究会が立ち上がっています。
ABA(応用行動分析学)を学ぶ会
積極的に活動されているようですよ。
お近くで興味のある方は,どうぞ。
ブログにリンクも追加しておきました。

2009年1月3日土曜日

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます 本年もどうかよろしくお願いいたします

 僕は1日から職場勤務していたのですが、徳島県の元旦はとても寒かったです。年末年始にかけて懇親会などで暴飲暴食、夜更かし等で現在体調を壊されていらっしゃる方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか?年末から休みがなかった僕ですが、体調もいたって良好です。健康な体でいられるということは有り難いことです。

 ところで、年始に目標を立てることは、パフォーマンスマネジメントのためにも重要なことであることは、ABAに関係なくよく行われています。年始に目標を立てるという行動は、なぜ生起しやすいのだろうかと思います。やはり新しい年を迎え、気分一新 今までのダメな自分・出来事を改めたいことや、これをやり遂げるのだという先行刺激のもと、目標を具体的に書き表すことで、やる気やできる自分こうなった自分を想像できるという好子が出現するからではないかと考えています。

 僕も昨年目標を立てました。今それを見直していますが、18年、19年でストップしていました。立てた内容すら覚えておらず、しかも立てたつもりが立てていないと最低なパフォーマンスマネジメントです。

 徳島ABA研究会という志の高い素晴らしい会に所属させていただいておりながら、頭でっかちになり自分のことですらなかなか介入できていないこの有様。なぜできないかを分析し、できるであろう目標をこのブログをお借りして挙げさせていただきたいと思います。それは、

『4月の徳島マラソン完走のため月に2kg(週に0.5kg)減量する、そして維持』

を目標とします。具体的な介入方法ですが、

風呂場に、体重計が置いてありその前にカレンダーを貼り付けています。ただそれに毎日体重を記録するだけです。妻も記録をしているので、互いにチェックしあいます。そして、 入浴前に体重を量る と決めることで、夕食の量が多いと如実に数値として表れるので夕食の量が減ることを期待しています。他にも毎日ランニングをするとか考えましたが、とりあえずスモールステップで体重を毎日記録する事だけから始めたいと考えています。体重が減ることによって、他の好ましい行動が生起するのではないかと考えています。

目標達成のための下位行動として 『入浴前に体重を量る』 ができるかどうかがキーだと思っています。

もし、春の講座の際に僕がやせていたらどなたか一声おかけ下さいね。