2009年2月4日水曜日

ABAは簡単ではない・・

大西です。

  先日、オークションで落としたジャンパーを奥さんにクリーニングを出しておくよう頼んでいました。でも、数日してもなかなか出しておいてくれません。 さてと、 “クリーニング店に出しに行く” という標的行動について奥さんに介入でもかけるぞ!と 解決策飛びつき型で案を練りました。

以前、何かの研修で 朝玄関にゴミの袋を出しておくとゴミの日にゴミを出し忘れないという解決策があったことを思いついたので、出してもらいたいクリーニングを玄関に置いておき仕事に出ました。奥さんが仕事に出る際には嫌でも目に入り忘れることはないだろうと確信していました。

 仕事から帰宅すると案の定クリーニングはなく  『やっぱり僕の介入は一流だな。もしかして天才肌?』 とも思うほどうまくいったと喜んでいました。

 そして、数日後の休日にどうしてもその服が着たくなったので、『クリーニングの引換券ちょうだい!僕が取りに行くよ!』 と言ったところ、『別に今日じゃなくてもいいでしょ』 と言うのです、どうしてもその服が着たかったのでもう一度 『早くちょうだいよ!』 と催促してみました。

 次の瞬間 なぜか奥さんの顔色が変わり 『クリーニング 出してない・・・』 と言うのです。なんと、玄関から押し入れに持っていき隠していたではありませんか。

 今日その服が着られないことと、僕はABAの天才肌ではなかったことが分かり、ショックで言葉にもできませんでした。

 数日後、改めて考え直しましたが 解決型飛びつき型では、やはり標的行動を的確に生起させることには不十分なことが分かりました。そのほか、ABAを知っている人間の行動と知らない人間の行動は違うことが分かりました。僕は、ABAを少し知っているので玄関にクリーニングがあったら出すという行動は、100%生起する自信があるので、奥さんも必ずそうしてくれると思い込んでいました。相手に当てはめて考えなければいけません。

 まさか、隠すという行動が生起するとは・・・ 人間の行動は奥が深くておもしろいものです!

0 件のコメント:

コメントを投稿