2009年7月29日水曜日

お年寄りの行動

大西です。

 僕は、高齢者福祉施設で勤務しています。そんな中、当ABA研に参加させてもらうようになり特別支援学校の先生方の取り組み(ABA的介入など)を月例会等で聞いて勉強しています。

 そこでの介入を聞いていると、高齢者にも全く同様の介入ができるんじゃないかと考えつきました。そこで、塵つも型行動(塵も積もれば山となる型)である筋トレにて負荷値を上げられたら好子を出現させられるような方法で介入したところ負荷も上がり、身体能力も向上しました。さらに、幸運なことにその介入がABAの本にも載せていただけることになるといった、僕にとって最大級の好子も出現しました。その本は、これです。そして、文章にはできていませんが、高齢者にもABAの介入は非常に有効なことは間違いないと思っています。

しかし、特別支援教育と大きな違いが2つあります。それは、

1.認知症の方は、標的行動に対して強化しても忘れてしまうので自己内在型の強化刺激へと移行しにくいこと

2.高齢者を指導しているのではなくケアしているので、構造化など含め介入が制限される(たとえば、段ボールで部屋を区切ったりできない もちろん同様のことは特別支援教育にもあると思いますが)

の2つです。

 ただ、僕は、高齢者介護の世界でABAが認知され、有効活用することにより、今よりも介護士の技術が向上し、ストレスも減少し、社会的地位も向上しするのではないかと思っています。来るべき超高齢化社会に向けて、崩れゆく介護制度の中で 記録の取り方、カンファレンスの進め方、機能訓練の仕方などABA研究会のしくみを取り入れるだけでもずいぶんと変わってくると思います。

 なので、ABAをもっと勉強し人に教え伝えられるようになりたいと思っています。来週開催予定のサマースクールも志高い先生方の集まりなので、とっても楽しみです。

 

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